ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会さんが、第5回ジャパンSDGsアワードにて、特別賞を受賞されました。


熊西地域振興財団が2019年度(平成31年度)の助成金を交付しました、ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会さんが、第5回ジャパンSDGsアワードにて、特別賞を受賞されましたので、ご報告いたします。

ジャパンSDGsアワードとは、内閣総理大臣が本部長、官房長官、外務大臣が副本部長となり、全閣僚が構成員である「SDGs推進本部」が持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた企業・団体等の優秀な取り組みを表彰するものです。

受賞タイトルは、「認知症の人が支えられる側から、まちづくりの主人公へ〜認知症になっても輝けるまちの実践〜」

ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会さんは、認知症の方や高齢者に笑顔になってもらいたいという想い一つで、高齢者の方々を中心に介護事業所、地域、関係団体、企業のみなさんと一緒に、共に楽しくさまざまな活動に取り組まれて来られました。
そのことが、日本政府にも評価され、日本のSDGs推進のモデルとして世界にも広げていくことが期待され、表彰されました。
この門真の取り組みが、全国に、そして、世界に広がりますように、これからも尽力していきたいと、メンバーの一人で、総合プロデューサーの森安美さんはおっしゃっています。
そして、やはりメンバーの一人で、表彰式に出席された角脇知佳さんは、この賞は、いつも一緒に活動に取り組む認知症の方や、高齢者の皆さんの受賞です。そして、いつも応援してくださる全ての皆様のお力添えがあっての受賞です。とおっしゃっています。
 
ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会さん、この度の受賞、誠におめでとうございます!
地域、多様な方々と共に、笑顔の広がる社会をつくる活動を続けて来られたこと、本当に素晴らしいです。
財団として、応援させていただきましたことが大変嬉しく、そして、元気をいただきました!

助成交付先団体の皆様とオンライン交流会を開催しました


熊西地域振興財団では、助成交付先団体の皆様とオンライン交流会を開催しました。

新型コロナウイルス感染の影響が長期化し、活動方法の模索が続く中で、昨年度助成交付先団体にもお声がけし、「つながり」をテーマに、各活動の状況や困りごとなどを共有しあい、アドバイザーから助言などをいただきました。

どの団体もコロナの影響で活動は制限されていますが、そこでとどまるのではなく、できる方法を検討され、実践されておられる団体がたくさんありました。

活動方法を模索する中で、自団体のビジョン・ミッション、アイデンティティの確認をされた団体、新たな方法で、ボランティア参加の呼びかけに挑戦した団体、オンラインでの活動をスタートされた団体、初めてのクラウドファンディングを実施された団体の実践のお話をおうかがいすることができました。それによって、新たなつながりが生まれたところ、新たな活動方法へと転換されたところもありました。

また、活動の分野は異なっても、「つながり」「居場所」の重要性についての共有が様々になされました。

一方で、長らく活動を休止せざるをえず、ボランティア等のモチベーションの低下について共有してくださった団体もありました。コロナ禍でも実施すべき「不要不急」の活動なのか・・・という迷いと向き合いながらの日々となっているようです。

ただ、活動団体の皆さんから多様な意見がある中で、むしろ、コロナでの活動の難しさと多様な意見があるからこそ、「よく話すこと」「これまでの関わりを大切にすること」について、みなさん、確認し合うようにお話をしておられました。

以下、参加した財団関係者からのメッセージです。ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。

 

代表理事からのメッセージです。

昨年からのコロナウィルスの感染拡大は、社会も個々の生活も大きく変えてしまいました。

交流会で参加されたみなさん、大変なご苦労のなか、工夫をして取り組まれていること、そして今だからこそ続けたいという思いを伺うことができ、大変感動しました。このコロナ禍で、私たちには、ますます居場所が大切です。参加されたみなさんの事業は違いますが、

誰も孤立しない、みんなが元気に暮らせる社会を作りたいという思いは、みなさん同じだということを実感しました。

この思いはとても力強く、必ず大きなパワーになっていくと思います。素晴らし時間を共有できましたことに感謝しています。

【熊西乃里子(公益財団法人熊西地域振興財団 代表理事)】

 

アドバイザーのみなさんからのメッセージも届いています。

交流会で大阪の各地で頑張る皆さんとお話できたことをとてもうれしく思いました。

コロナ禍が今の日本社会の様々なひずみを「見える化」させているところがあると思います。そういう中で、現場でつながりを生み出す取り組み、やりがいを生み出す取り組み、困ったときの手助けをする取り組み、そうした皆さんの活動ひとつひとつが、更に大切になってくると思います。

それぞれの立場や現場は違えど、大きく社会を良くしていこうという意味では「同志」としてこれからも励まし合い、悩みを共有しあいながら歩んでいきましょう

【鵜尾雅隆】

 

この社会状況の中で活動を続けること、さらにこの状況の中で活動に必要な資金を調達すること・・・経験のないことにばかりに直面しなければならない中で、参加者の皆さんから活動の方法も資金調達の方法も、実際に実行してみてどうだったか、何がよくて何が大変だったか、実感のこもった体験談をうかがうことができて、有意義なひとときでした。この時期の体験がいずれ大きな力になると確信することができました。皆さん、ありがとうございました。

【本郷順子(本郷順子税理士事務所)】

 

みなさんのお話をうかがいながら、今、大事にしたいことは、コロナだからではなく、コロナ以前から私たちが大事にしたかった「これまでのつながりに感謝し、つながっている人たちの意見を聞き、会話をすること」ではないだろうか、ということに気づかされました。

そして、印象的だったのは、「法律も制度も万人を救わない」という言葉。

地域を元気にする、笑顔あふれる街にする、安心・安全な暮らしを、というみんなの思いを現実のものにするために、今後、ますますN P Oへの期待が高まってくるだろうと感じます。一つの団体でそれを乗り越えるのではなく、多様なN P Oの広がりを大事にし、実践の積み重ねこそが、より良い未来につながるのだろうと実感します。

交流会では、私も、もうちょっとだけ頑張ろう、そう思わせていただく時間をいただき、参加いただいたみなさんに、心から感謝しています。

【三島理恵】

2020年度助成金交付団体活動報告


・NPO法人トゥギャザー
http://www.together.or.jp/

【助成対象事業】障害者作業所商品の開発・改善事業
コロナ禍により規模は縮小したものの、試作を重ねて販売会を開催することができました。販売会では、活動紹介パネルの設置や、特設コーナーを設け、来てくださるお客さんに対して、活動への周知も行いました。販売したのは、和製柄のマグネットやめんこ、マスクチャームと、菓子創造事業所作ったチュイール、ワインパウンド、ギフトセット等です。
試作は、月に1度販売担当者と製造担当者にて、どんな商品を作りたいか、売るためにはどうしたらいいかなど、一緒に考える機会を持ることで、打ち合わせの日だけでなく、課題や悩み、意見を頻繁に出せるようになり、連帯感とスピード感が生まれ、従来より前向きに取り組むことができるようになりました。
コロナ禍で、最初の数ヶ月は思い描いていた事業が遂行できるか不安に思う日々が続きましたが、様々なつながりの中でほぼ計画通りに事業を進められることができました。今後も、新たな展開を模索していきます。

 

・一般社団法人ヒューマンワークアソシエーション
https://www.yarukimitekure.com/

【助成対象事業】守口市のこども食堂ネットワーク化とひきこもりの居場所事業
毎週1回(1カ所)・毎月1回(4カ所)の子ども食堂は、コロナの影響で休止せざるを得ない時期もありましたが、弁当配布の活動に変えながら継続することができ、5カ所で58回開催、学習支援も21回開催することができました。
週1回のホワイトカフェ(引きこもりカフェ)では、ピアカウンセラーを常駐させ、面談、コミュニケーション、レクリエーション、体験交流を実施しました。こども食堂と同様にコロナで休止せざるをえない時期もありましたが、10代〜40代までのべ50名が参加してくれ、顔見知りを作り、相互の存在を知る機会として機能しています。カフェでは、家で話さない話題が出てきて、他の人の話を聞く機会にもなり、コミュニケーションの練習の機会にも繋がりました。
今後は、依然として、対面での支援がしずらいこともあり、オンラインを活用しつつ、支援メニューを増やして、停滞させることなくつながりづくりを進めていかれる予定です。

当財団の活動内容「3.調査研究」についての情報を更新しました。


当財団の活動内容「3.調査研究」についての情報を更新しました。
ぜひ皆さんの活動の参考にしてください。

【大阪の現状や課題】

大阪府「子どもの生活に関する実態調査」及び子どもの貧困対策に関する具体的取り組み
http://www.pref.osaka.lg.jp/kosodateshien/kodomo/index.html

【社会課題全体の状況】

・若者無業白書
https://www.sodateage.net/research/338/
日本初のニートの若者の実態調査レポート

・令和元年度 子供の貧困実態調査に関する研究 報告書
https://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/chousa/r01/pdf-index.html
自治体の施策、親や子のアンケート調査、貧困連鎖の先行研究の取りまとめ

・新型コロナに関連した(社会問題に関する)調査研究情報まとめサイト
http://hinkonken.org/corona/

【地域で活動する方にとって参考になる本】

・コロナ禍における日米のNPO (2020) 柏木宏 明石書店
https://www.akashi.co.jp/book/b550655.html

2021年度の助成金交付先を決定しました。


2021年度の助成金交付先を決定しました。

1 任意団体 KADOMA中学生勉強会

【テーマ】門真の子どもたちがどんな家庭環境に生まれても学べる環境を

[団体紹介]

門真市内の中学生を対象にした居場所・学習支援事業(無料塾)です。
門真市は全日制高校進学率が85.9%(府平均92.9%)や就学援助認定率が30%を超えるなど厳しい家庭・教育環境にいる生徒も多く、市学習支援事業の未整備などから2018年に大阪府立大学の大学生らが手弁当で立ち上げました。
団体の特徴としては、運営から企画まですべて「大学生主導」による活動で、生徒たちのロールモデルとなるよう大学生ボランティアがマンツーマンで指導しています。
また決して勉強だけではなく、「居場所的視点」も重視し、クリスマス会や卒所式なども開催します。
KADOMA中学生勉強会で門真の子どもたちが多くの大学生と出会い、会話をすることで学力向上だけでなく、少しでも自身の選択肢や価値観が広がることを目指しています。

https://kadoma1010start.wixsite.com/kadoma1010

2 特定非営利活動法人 こえとことばと心の部屋

【テーマ】釜ヶ崎芸術大学2021~変わりゆく街で記憶をつなぎ、新たなであいをむすぶ

[団体紹介]

地域に根ざしながら、さまざまな人々とであい、表現とまなびあいの場作りをおこなうココルーム。
暮らし、仕事、関係性のなかで、正直に生きることをお互いに大切に、そして社会と接続する仕事場として活動しています。

http://cocoroom.org/

3 一般社団法人夢創りプロジェクト さのだい子ども食堂キリンの家

【テーマ】コロナウィルス対策をした子どもの居場所創り事業

[団体紹介]

さのだい子ども食堂キリンの家は、代表のオッちゃん(水取博隆)を中心に地域のママ・パパが運営する子ども食堂です。
ご飯や温かな団欒を通じて、みんなが笑顔になれる場所です。
コロナ禍においても、対策をして活動中です。

http://nigiwai-p.jp/kodomo/

4 任意団体 プライドプロジェクト

【テーマ】10代20代中学生以上の悩みをかかえるLBGTsユース(かもしれない人)が、
「居場所」を感じられる社会を実現する。
性的多様性に関わらず、すべてのユースが笑顔で過ごせる社会を実現する。

[団体紹介]

悩みをかかえるLGBTs、特に10代20代の学校という社会的閉鎖空間にいるユースに向けた学生プロジェクトを友人たちと立ち上げました。
“ Born This Way ″、ありのままの個性を自信をもって生きていけるプロジェクトを行なっています。
そして、LGBTsユースのプラットフォームとなることを目指しています。

https://www.pride-jp.com/

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