助成交付先団体の皆様とオンライン交流会を開催しました。


公益財団法人熊西地域振興財団では、魅力ある地域づくりや地域の活性化に取り組む助成交付先団体の皆様をお迎えし、活動報告および意見交換会を開催いたしました。

本会は、各団体が現場で直面している課題や取り組みの工夫を共有し合い、相互の学びやネットワークづくりを深めることを目的として実施したものです。

交流会では、各団体から地域に根ざしたユニークかつ熱量の高い活動内容が発表されました。

例えば、子どもの主体性と居場所づくりでは、学習支援やこども食堂にとどまらず、子ども自身の「やってみたい」という声からスタートした遊びの場や、自分で買い物から調理まで行う「子どもが食堂」の実践が共有されました。大人が導きすぎず、失敗の機会や言語を超えた対等な関係性を大切にする姿勢が紹介されました。また、音楽やモノづくり、地域の交流スペース運営などを通じ、障がいの有無や年齢、家庭環境に関わらず誰もが受け入れられる環境づくりの重要性が語られました。
組織基盤強化については、助成金の枠組みに縛られすぎず、団体の本来の目的を見失わない事業継続のあり方や、資金調達・自立に向けた課題についても率直な意見が交わされました。
参加された皆さんから「他団体の熱い思いや工夫に触れ、大きな刺激を受けた」「自分たちの軸を大切にしながら活動を続けていきたい」といった声が寄せられ、互いの存在が励みとなる温かい交流の場となりました。

熊西地域振興財団は、これからも魅力ある地域づくりに挑む皆様に寄り添い、持続可能で豊かな地域社会の創造に向けて共に歩んでまいります。ご参加いただきました団体の皆様、誠にありがとうございました。

 
【代表理事からのメッセージ】

楽しみにしていた交流会、本当に楽しいひとときでした。
参加してくださった団体のみなさん、ありがとうございました。
申請書からではわからなかった活動への思いや現在の活動の状況、申請事業についても詳しく伺うことができました。大変なこと、工夫されていることなどもオンラインながらお顔を拝見して聞けたことは、とても有意義だったと感じています。参加された団体の事業の分野は全く異なりますが、取り組む熱量であったり、地域の方々に寄り添う気持ちは共通していて、団体のみなさんの活動がこれからもますます地域づくりに必要なことと実感しました。
財団はこれからも地域を元気にする活動を応援していきたいと思います。

2025年度助成金交付先団体活動報告書


Rグループreconfort たいむ
http://www.reconfort-t.com
https://www.instagram.com/reel/DZyKQF5Stlu/.

【テーマ】がんになってもできる事、やりたいことを考え、できる環境を整える活動

活動の概要

2026年3月7日『自分らしく今を歩く、誰かと共に今を生きる』をテーマにAYA世代にターゲットを絞りがん治療中や治療後の外見の変化など心身に疲弊を抱えた方をモデルさんとしたファッションショーを摂南大学枚方キャンパスで開催。
ファションショー当日

  • モデル 8名(AYA世代5名 がんサロンメンバー2名 プロモデル1名)
  • スタッフ 27名(ホール内6名 モデル控室12名 ホール前スペース9名)
  • 観覧者 57名

2026年2月7日リハーサル 32名

今後の展望・課題
今回、着物をリメイクした衣装を制作しました。
着物の再活用は、肌の敏感な患者さんにとって、肌に優しい絹を使用できる事、手術後で腕が上がらない等を考慮したデザインを作成できるなどが理由ですが予算の約半分を衣装制作費が占める形となりました。
今後、継続可能な事業として発展させていくために、

  • 変幻自在にアレンジ可能な着物ドレスの着付け技術を習得する
  • その技術をスタッフ間で共有・標準化する。
  • 外部依頼費を抑え、人的資源(ボランティア活動)として予算化する

といった体制構築を進めてまいりたいと思っています。これにより、衣装制作費の圧縮と、安定的な事業運営を両立させ、継続的に自己表現できる機会を提供していきたいと考えております。

事業をふり返って
つらい出来事も、誰かの勇気や希望を届ける力に変わる。そう信じてこのショーを開催しました。心や体の変化に葛藤しながら参加してくださった方、また参加に至らなかった方、参加を願いながら叶わなかった方、その想い全てが尊い一歩だと思っています。
今回のイベントが参加者、観覧してくださった方にとってじぶんらしく「今を生きる」きっかけになれば幸いです。
また、今回初めてのファッションショー企画という事で、専門分野でわからないことが多く、さまざまな苦境がありましたが、本助成金事業として採択いただいたことで、多くの費用を賄う事ができました。そのおかげで、モデルの皆様にとって笑顔あふれる舞台をご用意することができました。

 

特定非営利活動法人Wisa(ウィーサ)
http://wakamono-isa.com

【テーマ】地域や家族の理解・健やかさが、ひきこもり状態の本人の健やかさに循環される社会を目指して

活動の概要

A. 不登校・大学中退・ひきこもり状態の家族をもつ人の自助グループ
2025年度 第3土曜日開催。計12回。参加者数延べ82名。
不登校・大学中退・ひきこもり状態の家族の人をはじめ、ひきこもり経験者や支援者を交えた自助会を開催。偶数月は問題解決を目指した会を、奇数月はわかちあいの会を実施。

B. 不登校・ひきこもりの理解と支援 フォーラム
2025年7月27日14:00−16:00で実施。参加者計30名。
不登校・ひきこもり状態の人が社会参加に至るプロセスにどのような課題と工夫があったのか、基調講演とパネルディスカッションで内容を深め、参加者とともに考えるフォーラムを実施。講演はWisaでボランティア活動する不登校経験者の方、守口市生活困窮者自立支援相談窓口で活躍されている「ひきこもり支援アドバイザー」の方を講師に、ファシリテーターは、臨床心理士・公認心理士として自助グループに携わる方を迎えました。

今後の展望・課題
今後の展望として、自分の体験を語りたいという若者の意欲を汲み取り、家族や支援者と温かくつなぐ場作りをNPOとして検討してまいります。
活動開始から11年、当団体は「家族が疲弊せず、つながり続けること」を最優先に自助会を継続してきました。しかし、参加者の高齢化や運営面の難しさから、孤立しがちな新規参加者へ支援を広げ、維持していくことは依然として課題を感じています。今回の助成による広報活動でも、新たな層との接点を持つ難しさや、近年の猛暑による外出の負担など、対面での集客における限界も実感しました。こうした状況を踏まえ、今後も「家族が安心して集まれる場」を絶やさないため、本自助会は福島区社会福祉協議会との共同事業へと統合いたします。形を変えても、これまでの経験を活かした相談活動やフォーラムを継続し、家族が孤立せず、細く長くつながり合える体制をより強固に維持してまいります
事業をふり返って
助成のおかげで、定期的な自助会の実施に加え、フォーラムを通じて「ひきこもり状態からの社会参加」という具体的なモデルを多くの方に提示することができました。
また、この1年間、専門家をファシリテーターに迎えられたことは大きな財産となりました。専門的な知見に基づいた助言を随時いただけただけでなく、多様な参加者が集う場を、トラブルなく極めて安定して運営することができました。
当事者家族や若者たちが次の一歩を踏み出すための貴重な機会を支えてくださったことに、心より感謝申し上げます。

 

NPO法人LGBTQユースサポート・プライドプロジェクト
https://www.pride-jp.com

【テーマ】ジェンダー・セクシャリティ教育を推進するためのファンドサポート

活動の概要

主に阪神とその近郊(大阪府、兵庫県付近)を重点に、経済的な背景を理由にLGBTQを中心としたジェンダー・セクシュアリティ教育を進めていない学校を中心にこどもたちと教職員を対象に学校へ出張授業を実施しました。発達段階に応じて、小学校低学年では「さまざまな違い」をあたりまえであることを伝え、中学生以降は性の多様化に関する基礎理解、多様なあり方を尊重する視点、加えて社会課題と人権課題の側面も含めて授業構成を行いました。いづれにしても当事者が講師としてお伺いし、社会の中の身近に多様なセクシャリティの人が生活していることや、ロールモデルの提供としての役割も含めていました。今年度助成金を活用して実施したのは、計11ヶ所、計19コマ、対象者数2,009人で、小学校・中学校・高等学校および教職員向けに実施しました。依頼元は10ヶ所が学校等、1ヶ所が民間こども支援団体でした。
〈対象者〉

  • 小学校低学年   2コマ 266人
  • 小学校中学年   3コマ 453人
  • 小学校高学年   4コマ 566人
  • 中学校      5コマ 623人
  • 高等学校     2コマ 12人
  • 教職員向け    2コマ 65人
  • 小学校学年混合  1コマ 24人
今後の展望・課題
今後は、助成金を活用するとともに団体に賛同してくださる寄付者の方を増やし、寄付金等も活用しながら、さらに多くの教育機関やこども施設等へ出張授業を届け、学びの機会を広げていく仕組みを整えたいと考えています。また、地域の学校等との連携を深め、地域の教育機関の頼れる伴走者となり、学校でセクシュアリティについての相談事が生じた際に頼ってもらえる関係性を築きたいと考えています。それによってこどもや支援者が地域で孤立することなく、自団体・他団体を含めた地域資源につなげられる仕組みをつくっていきたいです。さらに、今年度実施した基礎的なアンケートや聞き取りを継続し、発達段階に応じてだれでも活用できる教材や授業コンテンツの作成にもつなげていきたいと考えています。課題としては、現在は資金的に厳しい学校等へ派遣するための財源が助成金等の不安定な資金に依存しているので、今後は寄付金を含めた継続可能な財源や、事業のスキームを検証していくことが必要だと考えています。
事業をふり返って
今回の助成を通して、こどもたちにセクシュアリティについて学ぶ機会を届けることができ、学びの保障につながったことを大変ありがたく感じています。また、私たち自身も、多くのこどもたちや支援者の方々と出会い、現場の声に触れながら事業を進めることができました。そして、当初予定していた教育機関数を上回る形で授業を届けることができました。さらに、この機会を通して受講者への調査も実施することができ、現場のニーズや率直な声を拾うことができたことも、大きな収穫でした。今回のご支援によって、必要性を感じながらも機会を届けにくかった現場に一歩踏み込むことができたと感じています。今後もいただいたご支援の意義を大切に受け止めながら、地域に根ざした実践を積み重ねてまいります。

 

NPO法人大阪府民カレッジ守口校

【テーマ】大阪府立淀川工科高校を招いてコンサート開催

活動の概要

令和7年8月20日、門真市民文化会館ルミエールホール大ホールにおいて、NPO法人大阪府民カレッジ守口校主催の夏の音楽講座を大阪府立淀川工科高校吹奏楽部をお招きして開催した。
当日は招待者、チケット購入者合わせて約450名が来場された。
今後の展望・課題
来場していただいた方々の顧客満足度は高く、この小さな成功を次年度から恒例のイベントにしたいと考えています。
集客についてはもう少しアピールする範囲を広げることや時間的な余裕もあるようにもっと早くから準備を進めたい。
次回からは今回試行錯誤したネット媒体などいろいろな集客チャンネルに広告を展開し、ルミエールホールを満員にしたいと考えています。
事業をふり返って
地域を活性化する助成金は資金的余裕のないNPO法人のバックアップになり、私たちだけでは不可能な事業を行える礎となります。
今後ともこのような助成金を通じて地域活性化のための施策が実を結び、地域を始め、日本が元気を取り戻していけるよう微力ながら協力したいです。

 

財団よりメッセージ

2025年度助成金交付団体さんの活動報告書を拝読し、
みんなが誰でも元気で過ごせることの大切さを改めて感じました。
4団体の事業テーマは全く異なりますが、
財団の活動のコンセプトである「地域を元気にする活動」を素晴らしい形で行ってくださいました。
感謝申し上げます。
それぞれの団体さんのこれからの活動がとても楽しみです。

『おおさか福祉ショップバザー』のお知らせ


【日時】  2026年3月7日(土)10:00 ~ 18:00
8日(日)10:00 ~ 17:00

【場所】  Bears 1階 特設会場

【主催】  おおさか福祉ショップネットワーク

大阪府内の各地で障害のある方が作った商品を販売する団体「おおさか福祉ショップネットワーク」がバザーを開催します。
手づくりのお菓子や雑貨が盛りだくさん、ガラポン抽選会もあります。
障がいのある方が作った商品を手にとってもらい、そのお買い物が応援につながります!
ぜひ皆様のお越しをお待ちしています。

当財団では活動機会を提供する事業として支援しています。

2026年度の助成金交付先を決定しました。


2026年度の助成金交付先を決定しました。

1.チドリズ

【テーマ】アーティストならではの観点で街の文化遺産を商店街に展示し、地域の高齢者と若者の世代間交流を促す。

[団体紹介]

チドリズは同じ町での暮らしを元に結束を深めたメンバーが協力し合い、各々の活動分野である音楽や芸術などを通したイベントによって、地域の活性化や各々の制作活動を両立させることを目的として設立。活動を通して商店街などの地域店舗と協力し、地域に対して様々な角度から知見を深め、独自のかたちで地域の魅力を発信したい。

https://chidories.jp/
 
 

2.阿武山音楽会

【テーマ】第24回阿武山音楽祭 みんなでつくる100人の大合奏

[団体紹介]

合奏をつくり上げる活動を通じて地域の親睦を図り子どもたちの情操を育むという趣旨のもと、年1回「阿武山音楽祭 みんなでつくる100人の大合奏」を開催しています。園児から60歳代まで多世代の会員が垣根を超えて合奏を作り上げる「多世代共生」を実践している活動だからこそ、「阿武山音楽会がある町だから住み続けたい」「帰ってきたい」と思えるような地域の活性化につなげられると考え、今後も継続していきたいと思います。

https://www.abuyama100.net
 
 

3.みなみのばたの会

【テーマ】障害の有無やルーツを超え地域の子どもが主体となる活動作り

[団体紹介]

当団体の活動を通じて実現を目指すのは、子供の自己効力感や自己尊重感を奪わず、一人ひとりが自分らしく伸びやかに過ごせる「こども時代」を尊重する価値観を、本地域で育むことである。大人が作った居場所を子ども「に」与えるのではなく、子ども「と」居場所を作ることの意義を共有し、そのような居場所をこの地域に増やしたい。子供の多様な学びや育ち方を否定せず、子どもが大人と対等な一人の市民として地域の様々なことに意見・参加することのできる、地域づくりの実現を目指す。

https://minaminobatanokai.wixsite.com/bata-org
 
 

4.NPO法人 つなご

【テーマ】ディスレクシアの子どもへのデジタル学習の構築

[団体紹介]

その子にあった課題を、その子にあった方法で個別に支援していく事で、子どもの笑顔を増やして、生きる力を育みたい。子どもが学校で、自分の居場所を見つけるエネルギーを生み出すために、自己肯定感、自己有用感、自己効力感を育む活動に力を入れている。そして、不登校の子どもたちがうちの教室に来て、教室に来るのが楽しみとなってくれるように、指導員研修を強化していきたい。

第6回えがお絵画コンクール入賞者作品展


NPO法人里親子支援機関えがおさん主催の第6回えがお絵画コンクールが、
10月12日に開催されました。
あなたの一番の「えがお」をテーマに
たくさんの元気あふれる作品の応募があり、
その中から28作品が入賞しました。
「子どもの絵には様々な力があり、見ているだけでもこちらも力をいただける不思議なパワーがあります。」と、主催のえがおさんがおっしゃっています。
第6回えがお絵画コンクール入賞者作品展は、ベアーズ1階ギャラリースペースで11月25日(火)まで開催しています。

一人でも多くの人に見てもらい、
里親についての啓発活動が広がってくれることを願います。

*当財団では活動機会を提供する事業として今回のこの活動を支援しています。

 

 

2024年度助成金交付先団体 活動報告書


NPO法人里親子支援機関えがお
https://osaka-satooya.com

【テーマ】第5回えがお絵画コンクール

活動の概要

社会的養護が必要な、施設等の子どもたちや、里子たち、ケアリーバに「あなたの一番のえがお」を募集。最優秀作品賞、審査員特別賞、優秀賞、えがお賞等を選出。入賞作品を開催。
【応募作品数】 132作品
【表彰式】   3月20日
【入賞作品展】 ベアーズ1階ギャラリースペース、
        門真市民プラザ1階、
        モノレール「小路駅」ものギャラリー
【観覧者】   延べ3000人
今後の展望・課題
2025年も第6回えがお絵画コンクールを開催予定です。第5回は近畿里親会の方が参加が少なかったので、もっと早くから声をかけていき、足を運んでいきたいと思っています。また、第5回までは冬休みに絵画を募集していたのですが、長いお休み中に描いていただくことができるよう、第6回は夏休みに募集を変更。132作品から200作品になれるよう、支援機関や施設を回って声がけしていきたい。そして、第10回までには近畿里親会から、西日本、全国へと広げていけるように、啓発活動を広げたいと思っています。
事業をふり返って
まず、過去最高の応募数実績は大きな喜びです。家族と離れて生きている子どもと、それを支える里親や児童養護施設スタッフたちは、今年一番の「えがお」をテーマにお絵描きの温かい時間を共有し、互いの心を開放し感情にふれあい、応募をしてくれたのです。どの作品も力強く、楽しく、訴えかけるものがしっかりとありました。授賞式での子どもたち、里親、施設スタッフ、
ケアリーバーは、自信と絆を感じ、家族の意味もかみしめたことでしょう。国際的に後れを取っている日本の社会的養護・里親制度が見直されつつあります。支援者も子どもも、手放さなければならなかった実親も参加できる時間が提供できたことがまだ日本では奇跡のようなことなのです。私たちが求めていかなければならない姿、理想です。あの姿をそっと見つめられたこと、関係機関の大きな協力を頂けたことも、本当にありがたいことです。ありがとうございました。

 

ひといろプロジェクト
https://www.hito-iro.com

【テーマ】入院・通院中の患者・家族・医療従事者に、ケアにつながるアートとの関わりを~アーティストと協働し、地域のアートセンターと連携するホスピタルアート活動

活動の概要

病院の方々が、治療中心の日々から焦点を変えて個性を表現できるホスピタルアートの共同制作。作品は、アートセンターでも展示した後、みんなの力で、医療環境の雰囲気を豊かにするホスピタルアートとして病院に展示した。患者の制作への参加の機会や医療へのアートについての交流を創出した。
1)高槻病院・小児病棟:プレイルームにて、ワークショップ開催 患者や家族医療従事者が参加 アーティスト池平撤兵氏とつくる絵画コラージュ作品を制作した。(約50名が参加)
2)大阪府立江之子島文化芸術創造センターでのホスピタルアート展(約300名が来場)内容は新聞3紙(朝日、読売、産経)に取材掲載された。
3)大阪母子センター・入院中の小児患者が集まる院内の創作の会(10名が参加)たかはしななさんと、病院を明るくするために自分で描くマルチクロス制作
4)大阪母子センター・入院中の小児患者が集まる院内の創作の会(10名が参加)井上信太氏(作家はオンラインで参加)と楽しむマグネットボード制作
今後の展望・課題
完成品としてのアートの良さを第一目標にするではなく、私たちのように、入院中・通院中の患者や家族、医療従事者の方々のケアにつながるアート活動を外部団体から病棟に持ち込む事例はまだ少ない。スタッフの人員のこと、資金確保のこと、病院の受け入れの問題など、課題はたくさんある。だからこそ院外のアート展により、この活動を社会と共有し認知や理解を深めることが今後の可能性につながるし、院内の患者様の展示への遠隔体験ができる機会と考えている。時間はかかりそうではあるが一般社団法人化にむけて、私たちにしかできない事業を安定して活動してゆきたいと考えている。想いのあるアーティストや仲間づくりも大切にすることが、今後の可能性につながるので一つ一つ丁寧に、ホスピタルアートの活動に東奔西走している。

 

つるはしにほんごきょうしつ
https://tsuruhashinihongo.wixsite.com/japaneseh

【テーマ】地域に暮らす外国人を対象とした日本語サポート事業のさらなる充実

活動の概要

毎月第2、第4日曜日の午前11時から12時半の時間に、大阪市天王寺区にある民間レンタルスペース「min-pack」にて日本語学習サポート活動(日本語教室)を開きました。当活動は、当団体の中心活動で、地域に暮らす外国人一人ひとりの日本語能力にあわせ、日本語ネイティブボランティアがマンツーマンや小グループ単位で学習サポートするものです。2024年度は前年度定着していた学習者が、以前通っていた日本語学校の友人・知人をたくさん連れてきてくれ、彼ら・彼女らが安定的に参加したこと、また、同じ天王寺区にある大阪国際交流センターから、多くの学習者を紹介していただき、学習者の延べ参加者数および平均参加者数が、昨年度に比べ増加しました。

日本語の面白い表現や日本独特の文化の紹介、日本語を使いつつ参加者間交流を促進するアイスブレーキング、小グループのクラス活動、アンケート、今後のスケジュール確認後、教室が終わると、近くの飲食店に行ってランチをします。今年度は、イベントとして、ハイキングやクリスマス会を開催し、ボランティアや学習者の親睦と交流を図りました。また、ボランティア研修を行い、日本語教師を招き、学習者と初対面で交流する際のポイントなどを教えてもらいました。そして、発話しやすい環境づくりと主体的なアクションを引き出すことについて、日本語学校での実践例を交えながら学びました。結果として、多様性を尊重するという中心価値観を深めるため、一人一人が大切にされ、公平に扱われていると思えるためのコミュニケーションやファシリテーションについて学ぶ機会になりました。

2/1には映画「ワタシタチハニンゲンダ」上映会を行い、在日朝鮮人の管理政策から始まった日本の外国人政策の歴史と課題について網羅的に学べました。特に技能実習生制度や入管収容の問題について、当技能実習制度とその廃止に伴い大体運用される育成就労制度について、法律的な説明を代表の劉から行いました。

今後の展望・課題
当会は活動目的として、日本に暮らす外国人の日本語能力向上とともに、暮らし全般をサポートすることにしています。学習者が教室の参加者という立場にとどまらず、コミュニティーでの居場所を確保するためには、ありのままの自分でいられることが基本的条件となるので、ニーズが充足されていること、役に立っていることが実感されていることが必要になる。
そうした観点で、次年度の事業を計画しています。
①学習者へのインタビューを行い、その中でニーズを確認していく。
②N2合格を目指したJLPT対策講座をボランティアメンバーが専担講師になり、希望者に実施する。
③学習者の能力を発揮する事業
(1)中国語講座開設の応援、母語を活かした市民講座を開設できないか模索する。講師希望者には、広報、場所についての金銭支援を行う。
(2)大阪万博・旅レポ発表会を開催する。
④学習者の本音やニーズを引き出すファシリテーション力向上に資する研修を、外部講師を招請して開催する。

 

特定非営利活動法人つながりひろば
https://tsunagari.osaka.jp

【テーマ】がん患者、心と身体をいやす農作業「つながりファーム」で、がん患者支援

活動の概要

『つながりファーム活動』がん患者の多くが抱える不安や悩みを相談できる場所を探しています。また、がんの診断から治療の過程で体を動かす機会が減少することは筋肉・体力が減少し運動機能の低下や倦怠感を生じることにつながっており、適度に体を動かすことは治療の副作用軽減、QOLの向上にも非常に重要です。

農作業を通じ土と触れ合うことで自律神経を整え、気持ちを安定させるセロトニン効果も期待できることから、がん患者と共に活動を始めたのが「つながりファーム」活動です。
「つながりファーム」は大阪府柏原市の、ユニバーサル農園「ディーセントファームかしわら」の一画を農園体験用につながりひろばで借りたもので、毎週金曜日午前中にファームに集合し90㎡の農地に季節毎の種や苗を植え収穫しました。

夏季は朝9時頃、冬季は10時頃に集合し2〜3時間の作業。年間52週のうちゴールデンウィーク、お盆、年末年始の4週以外の48週、活動を行いました。
参加者が、がん患者対象となるため、体調を優先し無理をして参加することが無いようアナウンスもしていることから参加者数は一定しませんでしたが、多い時で15名、少ない時でも7名が参加し、農作業を行いました。
また、つながりひろばが活動できない金曜日以外の日には、障害を持った方や引きこもりの方にもお手伝いをお願いしています。障害を持った方たちが農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく医農福連携、そして「SDGs 3.すべての人に健康を」としても取り組むことができました。

『栄養食事サポート』つながりファームで収穫した野菜を使った食事栄養サポートイベントとして、つながりひろば(大阪国際がんセンター患者交流棟2階)で3回の食事会を実施しました。がん病態栄養専門管理栄養士に食事のメニューの監修・講師を依頼し、野菜に含まれる栄養や身体が喜ぶ食べ方等の講義を聴きながらの食事、患者同士の交流ができるイベントになりました。
・2024年5月11日(土)11:30〜14:00「つながりファーム新鮮野菜の食事会」
参加者総数:23名(講師、スタッフ含む)
・2024年10月31日(木)12:30〜15:00「つながりファーム秋野菜でハロウィンパーティ」
参加者総数:21名(講師・スタッフ含む)
・2025年1月18日(土)11:30〜14:00「つながりファーム新鮮野菜の食事会」
参加者総数:19名(講師・スタッフ含む)

今後の展望・課題
参加者からファーム活動に参加することで、身体も心も元気になったとの感想をいただいており、参加者の表情からも拝察することはできますが、それらは客観的に判断できるデータはないので、今後、測定機器を購入し参加者の身体的・精神的ストレス度、血管弾性度の変化、自律神経均衡度や気分の変化についてのデータを定期的に収集し、農作業がもたらす患者への影響等の調査も計画しています。参加者にとって夏の暑さや冬の寒さ、雨天などの環境では体への負担も大きくなることもあります。また、せっかく育てた農作物も獣害被害を受けました。
これらの課題に対して今後も作業環境を整え、より多くの患者に参加頂けるようファーム活動に取り組んでいきます。

 

財団よりメッセージ

2024年度助成金交付団体さんが、当財団の応援を役立ててもらえたことをとても嬉しく思っています。
申請書を拝見して審査会で交付先を決定した時、それぞれの団体の活動を想像し、
わくわくしていました。4団体それぞれ事業内容は異なりますが、参加者や利用者に寄り添うことを大切にされているところは、共通していることがわかります。
それぞれの団体が今後の課題を明確にされ、活動の継続、そして活動の拡大に向けて進んでいらっしゃることに感服いたしました。
ますますのご活躍を、楽しみにしています。

助成交付先団体の皆様とオンライン交流会を開催しました。


 
昨年度助成交付先団体にもお声がけし、近況報告や困りごとなどを共有しあい、アドバイザーから助言などをいただきました。

がん患者さんや子どもたちの居場所づくりや生きがいづくり、セクシャルマイノリティに関する学校での研修授業をされておられる団体など、さまざまなテーマ・分野でご活動されておられる皆さんから、活動のご様子などを共有していただきました。

そして、相互に協力・連携できそうな団体さん同士もおられ、団体同士でのやり取りをされておられるだけでなく、情報発信の工夫などについて共有しあい、アドバイザーへの税理士などの専門家のサポートの相談などをお受けするなどの時間となりました。

お忙しい中、参加してくださいました皆様、ありがとうございました。参加された方からは、こうやって横のつながりを作ってもらえるのはありがたいなどの感想もいただきました。

【代表理事からのメッセージ】

交流会でみなさんとお話しできてとても有意義な時間でした。お忙しい中、ご参加くださり、ありがとうございました。
事業のテーマは、それぞれ異なりますが、いろいろな人々を元気にしたという思いは、
共通していると実感しました。行政ではなかなか取り上げられない、でもみんなが元気でいるためにとてもだいじな部分を、丁寧に、そして利用者の気持ちに寄り添って活動されていることに、改めて敬服しました。応援できたことを大変嬉しく思いました。
交流会を通じて、新しいつながりができることは、当財団が目指すことでもあります。
今後も新しいつながりを作ってもらえるように、私たちもお役に立ちたいと思っています。

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