Largoファミリ-コンサ-ト in Bears のお知らせ


【日時】  11月27日(日) 14:00~15:00

【場所】  Bears壇上広場
(雨天時は中止となります)

【入場料】 無料

子どももママもパパもみんなが楽しめるコンサートを開催します。

ダンスや手遊び、楽しいプログラムがいっぱいです。

今回は守口ジュニアブラスの子どもたちと合同演奏も行います。

(※当財団の活動機会を提供する事業としてラルゴさんのコンサート開催に協力します。)

助成交付先団体の皆様とオンライン交流会を開催しました。


熊西地域振興財団では、昨年度に引き続き、助成交付先団体の皆様とオンライン交流会を開催しました。
 

 
新型コロナウイルス感染の影響が長期化し、活動方法の模索が続く中で、昨年度助成交付先団体にもお声がけし、近況報告や困りごとなどを共有しあい、アドバイザーから助言などをいただきました。
 
基盤強化やボランティアやスタッフの確保に苦労していると困りごとを共有くださった団体には、「こんなサイトがあるよ!」「うちは動画を作ってみた!」など、他の団体で実践されたことの共有がなされた他、子どもの居場所を運営している団体は、活動形態を変化させオンラインで子どもたちに居場所を提供することとした、と教えてくださるところや子どもたちに幅広い体験活動としてカフェのオープンや動画作成などをされているご様子など、創意工夫で活動をされておられることを教えていただくことができました。
 
また、障がいがあるないにかかわらず、年齢や属性も関係なく、みんながつながり、共通の経験をすることの価値についてもシェアがなされ、より良い助成事業に向けたアイデアやリクエストなどもいただく、貴重な機会となりました。
 
昨年度は、皆さん苦労されながらもすごいなぁと感じ、活動を通じて地域を元気にしてほしいという期待を感じていましたが、団体の皆さんの活動があるからこそ、地域が元気になるんだという確信につながったオンライン交流会となりました。
 
以下、参加した財団関係者からのメッセージです。ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。
 
代表理事からのメッセージです。

オンライン交流会を振り返って

 今年も昨年同様、オンラインで交流会を開催しました。
 ご参加くださった団体の皆さん、ゲストの鵜尾さん、本郷先生、進行役の三島さん、どうもありがとうございました。おかげで大変有意義な時間を持つことができました。
交流会にお誘いしたのは、前年度と今年度の助成金交付先団体。一年ぶりにお顔を拝見でき再会が嬉しかったり、初めてお会いする団体の方々も、申請書を読ませていただいていることもあり、交流会で活動の様子を伺っていて久しぶりにお会いできたような感覚を持ちました。
コロナの感染がおさまらない状況の中、それぞれの事業は分野も内容も異なりますが、今まで以上に人と人とのつながりを大切にして活動を重ねていらっしゃることに感動しました。
活動を持続させていく上での工夫や抱えていらっしゃる困りごとなどを参加者と共有し、またゲストのファンドレイジング協会代表理事の鵜尾さん、NPOや公益法人の税務のスペシャリストの本郷先生のお話も伺いながら、参加者の皆さんと交流を持てたことは、大変意義深いことだったと思っています。また、参加者の方からの助成金活動についての意見は、財団にとりまして大切な気づきであり、今後の活動に役立てたいと思っています。
 これからも当財団は、人と人とのつながりを大切に、誰もが元気に暮らせる社会であるよう、お手伝いしていきたいと思っています。
 早く以前のように、一堂に会して交流会ができたらと思いますが、また来年もぜひ交流会を開催したいと今から楽しみにしております。

公益財団法人代表理事 熊西乃里子

 
 
アドバイザーのみなさんからのメッセージも届いています。

 誰も考えていなかったような状況が、誰も考えていなかったくらい長く続いています。
今回参加して下さった皆さんは、人と直接繋がって、人と一緒に行う事業をなさっている方ばかりだったので、このような状況に当惑して手詰まりになってもおかしくないはず。でも、皆さん、どんどん状況に対応して新しい事業を考えたり、新しいやり方を工夫したり、本当に、ひと時たりとも停滞していないということを実感しました。この数年で、その発想の柔軟さには更に磨きがかかったのではないでしょうか。
誰もが生きやすい柔軟な社会を実現する芽が、ここにあると感じました。素敵なお話しを聞かせて下さって、ありがとうございました。

本郷順子(本郷順子税理士事務所)

 

 交流会は様々な取組の成果や悩みを共有できてとても楽しかったです。
 ひとつひとつのとても大切な取り組みを聞くにつけ、心から応援していきたいと思いましたし、ぜひ一人ひとりに寄り添う活動を続けていただければと思います。
 私たちも助成金だけではなく、こうした交流機会などを通じて、地域をよくしようとする皆さんと長くつながっていきたいと思いますし、お互い応援しあう仲間としてともに歩んでいければと思います。

鵜尾雅隆

 

がんばっている仲間がいることを実感するオンライン交流会は、私にとっていつもあたたかく力強いエネルギーが湧いてくる場になっています。
活動分野はそれぞれでも、地域を元気にしたいという思いでつながっている皆さんとの時間はとても豊かなひとときでもあります。
コロナで大変なことが毎日あると思うのです。予定していたことができなくなることは、もはや日常のようになってしっていると思うのです。それでも、「大変だったんだよ」と笑顔で話してくださる皆さんから溢れるエネルギーが、やさしい未来をつくってくれるのだと確信しています。
これからも、一緒に、よろしくお願いします。

三島理恵

2021年度助成金交付団体活動報告


NPO法人西日本車いすダンスクラブ
http://paradance.club/

【テーマ】車いすダンスの普及による障がい者と健常者の共生

目的
障がい者と健常者が共に手を取って行うことができる車いすダンスを普及させることにより、障がい者と健常者が共に気軽にダンスを楽しみ、演技発表会や競技会を目標とすることにより、障がい者と健常者が分け隔てなく暮らしていける共生社会の実現を目指す。

成果
①初心者講習会を開催 堺市のファインプラザと京都のダンス教室にて、合計11回の初心者講習会を開催しましたが、コロナ禍の影響とホームページ等の告知に頼ったため、参加者が少なかった。

②会員のための練習会 主にイベントへの参加を目標に、ほぼ毎日行いました。10月16日の奈良県の夢フェスと、11月14日の京都木津川ダンスフェスティバルに向けて練習しましたが、参加は夢フェスのみになりました。

③レベルアップのためのダンス講師によるレッスンの受講 ダンスのプロによる初心者と会員のためのレッスンを5回受講しレベルの向上を図りました。プロからのアームワークや視線、表現方法などを学んだことは、車いすダンスのレベルアップにつながりました。  

また、令和4年3月20日には、群馬県前橋市で全日本車いすダンスネットワークの車いすダンスの講習会があり、そこに参加してレッスンを受講し、技術を磨きました。

 
財団よりコメントさせていただきます。

*NPO法人西日本車いすダンスクラブさんは、2020年度の助成金交付団体でしたが、誰も想像ができなかったコロナウィルス感染拡大により、大変残念なことに2020年度は、全く活動ができない状況になられました。練習をしたいという思いがありながら、活動ができなかったことは、本当に辛いことだったでしょう。
財団と西日本車いすダンスクラブさんとで話し合い、特例ながら、助成期間の1年延長を決めました。そして、2021年度は、まだまだコロナ禍で行動制限がある中、感染対策に気をつけながら、活動を再開されました。

 
 

任意団体プライドプロジェクト
https://www.pride-jp.com

【テーマ】10代20代中学生以上の悩みを抱えるLGBTsユース(かもしれない人)が、「居場所」を感じられる社会を実現する。

事業の目的
性的多様性に関わらず、すべてのユースが笑顔ですごせる社会を実現する。
性の悩みを抱えるユース支援コミュニティ事業を感染症流行状況に合わせて、オフライン、オンライン併用型で実施し、悩みを抱える性的多様性を持つユースに「居場所」を感じてもらう取り組みを行なっていく。

成果
・行政機関との連携、情報共有、教育機関依頼による勉強会の開催、メディア、ホームページ、SNS等で宣伝広告を行い、当団体の存在の周知力向上、認知度向上に努めた。

・コロナの影響が続く中、ユース向けオンラインでのコミュニティカフェを3回実施。オフラインでのコミュニティスペースは、4回開催した。

・オフラインでは、月毎にテーマを設定し、SNS、ホームページ、共済機関との連携によるチラシ配布による宣伝を行なった。コミュニティカフェの開催時間は、平均120分間。テーマに沿って自由に性に関する悩み、学校、家庭での悩みを当事者同士でシェア、意見交換をしたりと活発な様子が多く見られた。ユースのリピートも期待できる「居場所」としてのコミュニティスペースとなった。

感想
広報活動には、依然として課題のある部分が多く、ユースが利用するSNSなどに合わせた宣伝方法、デザインの洗練等を検討していく必要があると感じた。又、性の悩みを持つユースの多くが利用することにハードルを感じているケースも多く、積極的な発信や継続的な活動を行う必要性を感じた。

 
 

特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋
http://cocoroom.org

【テーマ】釜ヶ崎芸術大学2021〜変わりゆく街で記憶をつなぎ、新たなであいをむすぶ

事業の目的
差別や偏見をもたれてきた釜ヶ崎で、立場や出自の差異をこえて、人々が安心して表現できる場を耕し、異なる意見であっても、正直な態度を認め合い合意形成していくことをこれからの社会で実現したい。

成果
人材募集プログラム“呱々の人”は、“釜ヶ崎オ!ペラ”の実施と何度も重ねた話し合いにより、スタッフやココルームに関わるメンバーが「正直に自分を表し、ココルームとはたらく」をテーマにそれぞれが取り組んでいく出発点になった。またそれらの取り組みから、かまぷ〜(釜芸サポートチーム)メンバーが複数人増えて体制が拡充され、組織の持続性を支える進展があった。組織としてはスタッフが全員新しくなり、施設名を「釜ヶ崎芸術大学」と改称したことも大きな転換点だ。

感想
釜ヶ崎では元労働者は高齢化し、死が非常に日常の近くにある。彼らがどう生きぬいてきたかを聞き取りながら、参加者とともにわれわれが“どう生きぬくか”に熟思を重ねている。「釜芸」という装置があることが外からの人たちの接点を作っていることを強く感じている。

課題
釜芸は10年継続してきたが、参加者に困窮者が多く受益者負担が望めないため、助成金頼みであった。寄付の呼びかけを行うことは努力しているが、今後スポンサー講座など、多様な資金調達を考えていきたい。

展開と展望
「あいりん総合福祉センター」の建て替え計画があり、そのなかに「西成(釜ヶ崎)アーツセンター」を構想する。釜芸での対話や講座をとおして、街の変化に対応し、この街の記憶や存在を、未来の社会を考えていく補助線としたい。
 
 

KADOMA中学生勉強会
https://kadoma1010start.wixsite.com/kadoma1010

【テーマ】門真の子どもたちがどんな家庭環境に生まれても学べる環境を

事業の目的
単なる勉強の場だけでなく、居場所としても機能するように心がけ、学力向上だけでなく、門真の子どもたちが多くの大学生と接することで、自身の選択肢や価値観が少しでも広がることを目指しています。

成果
緊急事態宣言発令により、当初計画していた5月末からの開催は、かないませんでしたが、6月末から3月まで活動を止めることなく開催することができました。市内の子ども食堂や居場所活動が休止をされるなかで、門真の子どもたちにとっては地域で唯一の居場所となりました。大学生ボランティアや生徒たちの感染対策へ協力もあり、灯りを消すことなく最後まで門真の子どもたちに光を当て続けることができました。

今年度は、多くの大学生ボランティアが参加してくれたことで、中3生には特にマンツーマンでの学習指導を行うことができ、また、年明け以降は、中学生勉強会として初めての「模擬試験」を実施、全員が志望校に合格するという大きな喜びを味わうことができました。

そして、大阪府内初の、令和三年度「未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー」内閣府特命大臣表彰を受賞しました。これまでの活動が評価され、ご支援いただいた方々はもとより、献身的に支えてくれた大学生ボランティアにも心から感謝しています。

感想
引き続き、「門真」に拠点を置いて活動を展開していきたいと考えています。今年度初めて、外出イベントとして、大学見学や音楽鑑賞を実施しましたが、生徒や保護者からの反響もよく、拡充を検討していきます。併せて、卒所した生徒(高校生)の学び場確保を重要と考え、卒所した生徒(高校生)も増えてきていることから、卒所後も「居場所」として活用してもらえるよう、高校生の学びの場を確保していきます。「大学生主導」を掲げることで、活動における柔軟性や学生自身のキャリア教育に繋がる一方で、入れ替わりが激しく、組織基盤としての弱さや、代表が府職員という本業がある中で、運営業務に追われる現状があり、規模を拡げることに限界を感じています。「持続可能な活動」として展開を続けていくための方法をしっかり考える時期に来ていると考えます。

今年度は、過去4年間で最も充実した活動を展開できました。厳しい家庭環境の多い門真の子どもたちではありますが、この活動に参加して、勉強以外にももっとたくさんのことを学んでくれたらと思います。これからも門真の子どもたちが日常的に大学生と出会える場を提供していきたいと思います。

 
 

一般社団法人にぎわい夢創りプロジェクト さのだい子ども食堂キリンの家
https://kirin-npo.com

【テーマ】コロナウイルス対策をした子どもの居場所創り事業

事業の目的・背景
世代、地域、国を超えた幅広い人々との交流、感動の共有を図れるプロジェクトを行い、地域の活性化と賑わいのあるまち創り、そして新しい文化の創造に寄与することを目的としています。今回の申請事業は、子ども食堂事業です。2017年7月に活動を始めた、さのだい子ども食堂キリンの家は、地域の子ども達の保護者が中心となって活動している子ども食堂です。月に5回の子ども食堂開催を通して、地域の子ども達に愛情を伝えて、子供の居場所創りを行うことを目的としています。子ども達はたくさんの愛情を受け取ることで、自己肯定感が高まり、自分を大切にすることができ、そして、結果的に他人を大事にすることにもつながります。そのためにも、多くの大人と接することができる居場所にしたいと考え、食事のできる場所、通える環境を整えてきました。コロナウイルスにより、かつて開催していた集会所での開催ができなくなりましたが、スタッフで話し合い、空き店舗のリノベーションを実施、新しい拠点で子ども食堂を開催できることになりました。コロナ対策として、学年別に分散して開催しました。

成果
125回の開催、合計参加人数2377名となりました。コロナウイルス感染拡大により、一時的に通常開催からお弁当配布に変更しながらも活動を継続しました。コロナウイルスの流行により、地域や学校での行事が少なくなり、子ども同士が仲良くなる機会、子どもと大人がコミュニケーションをとる機会がほとんどなくなってしまった中、子ども達から開催を待ち望む声を多く聞き、久しぶりに開催した日、子ども達の笑顔を見たときに、待ってくれていたことを実感しました。友達同士で誘い合い、参加人数は増加しています。食事を提供するだけでなく、子どもと積極的にコミュニケーションを図り、更に子どもと地域の架け橋になりたいと思います。

今年度、当財団が助成金を交付しましたボランティア団体しぶちーさんが、天王寺動物園のコラボ企画に参加されました。


今年度、当財団が助成金を交付しましたボランティア団体しぶちーさんが、天王寺動物園のコラボ企画に参加されました。
子どもたちがたくさんのレゴブロックで動物や街並みを作りました。
その名も「しぶちー動物アイランド」
8月28日まで天王寺動物園のTENNOJI ZOO MUSEUMで、展示されています。
コロナの感染拡大で、イベント参加を楽しみにしていた子どもの中には、感染したり、
濃厚接触者になった子どももいましたが、自宅にレゴブロックを届けてもらい、自宅で制作して、イベントを楽しむことができました。
動物制作や動物園での飾り付けでは、子どもたちは、創作モード全開で、いきいき取り組まれたそうです。

代表の高橋さんは、
今回のイベント企画は、輝かしい経験として、子どもたちの心に刻まれるであろうと感じています、と仰っています。
本当に素晴らしい体験でしたね!

楽しい動画をぜひご覧ください。また、天王寺動物園の展示もご覧ください!

YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=wZA0Ws8p35I
Facebook:https://www.facebook.com/107622864133470/posts/pfbid0LC4ZpzG4o874Y83MkeJsZ8nGbnQAx1VoQEt7yykBd7ZG96gbBPvUtQr3DgHv4EQTl/
Instagram:https://www.instagram.com/p/Cg53T4Ap9wJ/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

【インタビュー】みんなを包み込む「こども食堂」をきっかけに多角的な支援につながる(さのだい子ども食堂 キリンの家)


コロナを機に始まった、自前の場所でのこども食堂

2018年7月から大阪府泉佐野市の集会所を借りてこども食堂をスタートしたのですが、コロナ禍になり集会所が使えなくなってしまいました。自主開催できる場所を持つことを検討し始め、でもどこから始めればいいかわからなかったし、団体の手元にあったのはたった数十万円。地域の空き店舗を使える目処は経ちましたが、改修費用にはお金が必要。そんなタイミングで今回の助成のことを知りました。助成交付が決まった時は、本当にうれしかったです。スタッフ全員で喜び合いました。
この助成があったからこそ、拠点を持つことができ、今の居場所づくりにつなげられていると思っています。
 
コロナ禍がこどもたちに与える影響はとても大きかったと思います。日常的な楽しみが減り、知らず知らずのうちにストレス状況下にさらされていたこどもの変化を耳にすることも多かったです。チック症状が出たり、友達や家族に対する当たりが強くなったり、振る舞いや言動が荒れてしまったり、スタッフの大半が保護者なので、私たち自身の実感や危機感も強かったですね。
 
現在は週4回、毎月16回こども食堂を開いていますが、コロナ以前は毎月1回の開催でした。にも関わらず、小学校ではキリンの家の話題で持ちきりだったらしいんです。こどもたちの間で「楽しみな場所」というイメージがあり、当時からたくさんのこどもたちが遊びに来ていました。ここには小学生から高校生までやってくるんですが、中学生になるとお兄さん・お姉さんとしてスタッフになってくれる子もいます。こどもたちが主体になり運営するカフェ企画「こどもカフェCOCCHA」への参加も多いです。成長してこの土地を離れても、帰省してまず訪れてくれるのがキリンの家だったりする。

 
こどもがこどもでいられる時間ってどうしても限りがありますよね。たった2〜3年でもとても大きな成長が見られる。そんなこれまでのつながりや思いも強く、高いハードルがあっても、多少無理してでも、こどもたちの居場所を守りたいという気持ちが原動力になりました。
 
 

こども食堂をベースにした、多角的なこども支援

助成金で地域の空き店舗を改修し、2020年12月にはこども食堂を再開。そこからここ数年で、こども食堂以外にさまざまな活動に広がりました。今では、不登校のこどもたちのフリースクール、オンラインの居場所づくり、フードパントリー、フードバンク、引きこもり支援、家庭の個別相談などを行なっています。

 
活動が広がったきっかけの一つは不登校支援です。学校に行かなくなってキリンの家にも来られなくなった子がいて、どうにかつながりを続けられないかと支援を始めました。そこから保護者から不登校の相談をいただくようになって、フリースクールを立ち上げたり、オンラインでも居場所支援を始めたり・・。こどもや若者には、とにかくいろいろな出会いをいろいろな手段で届けていきたいんです。
 
けど、いくら活動が広がってもすべてのベースはこども食堂です。不登校支援やフリースクールはある特定の課題や対象へのストレートな手立てとしての活動ですが、こども食堂は課題も対象も限定していません。こどもたちは、大人がラベリングする「課題」に関わらず、それぞれがそれぞれに何らかの事情を抱えています。こども食堂は、そんな「みんな」を包み込む支援なのです。だからこそ個別の支援につなげることもできる。すべてはこども食堂ありきで動いているのがキリンの家なんです。

 
僕らは、居場所と食事作りを通して、こどもたちのたくさんの経験やチャレンジを応援したいのです。こどもたちが主体のカフェ企画もそのひとつですね。その過程で自己肯定感を高めて、自分の人生に自分で踏み込めるような大人になってほしいという願いがあります。こどもたちに「ここにいていい」ことや「失敗しても大丈夫」なことを伝え続ける、自己受容を高める居場所を目指したい。
 
たくさんの個人や企業の方からご寄付をいただきますが、「お金をいただく」というより、ご寄付をいただく方自身の願いや思いを実現する実行者と思って活動を続けています。居場所は一度つくったら終わらせてはいけないと考えています。僕自身は「居場所」の可能性をめちゃくちゃ感じてるんです。さまざまなこどもや若者の居場所の選択肢をもっと増やし、リアルでもオンラインでも、こどもがもっと自由に居場所を選べる世界をつくっていきたいですね。

 

――
本インタビューは、熊西地域振興財団がおかげ様で10周年をむかえ、これまでの助成交付団体に特別インタビューをした内容をまとめたものです。
平素より、当財団の活動にご理解、ご協力を賜っておりますことへの感謝とともに、助成交付先の皆さんのご活躍のご様子をお届けいたします。

【インタビュー】目の前の困っている人をほっとけなかった(NPO法人シーン)


「目の前の困っている人をほっとけない」思いから始まったポルノ被害者支援

助成を交付してもらったのは2015年。一年前に、東京の団体からポルノ被害の相談が大阪にも増えていることを受け、相談支援を手伝ってもらえないかと連絡がありました。
当時、ポルノ被害者支援に対する事業を行っていなかったので、理事会にはかり、取り組むことを決め、助成申請させていただきました。
とはいえ、ポルノ被害の支援をこれまでやったことがなかったこともあり、理事会では慎重な意見もありました。目の前に困っている人がいる中で、それを放っておくわけにはいかないという思いが強まり、理事会での合議となりました。

ポルノ被害者の支援は、被害者への負担金が求められません。被害相談はなんとかNPOの活動で無償で受けることができても、弁護士に相談しにいく交通費や研修など継続的に取り組むとなると難しかったため、助成申請した経緯がありました。2015年の助成事業を通じて、同行支援は13件、問合せは2件を受けることができました。その後の相談で、同様の手口の被害が3件あることが分かったことが発端で、刑事事件に発展した事案もあります。

ただ、正直、当初は、ここまでの事案になることを想像しきれていたかというと、そうではありませんでした。当時は、児童ポルノ法も改正前で、薄手の服水着や下着を着た子どもの写真がDVDにおさめられ、販売されていた時代です。実態を知れば知るほど、ほっとけなくなり、長く続く取組みになっています。

その後、相談カードをつくって配布したり、HPに相談窓口を開設したりと、活動を続けていますが、寄せられる相談は長期の相談になることも多く、主訴に寄り添うことが精一杯の状況もあります。

  

変わってくる社会の認識と法律

2015年からこれまでの社会をみると、#MeTooや#KuToo運動など、少しずつ声があげられるようになり、AV強要などのポルノ被害が社会化し、児童ポルノ法も改正されるなどの変化もありました。また、インターネット上に流出している画像や動画などの削除を依頼できる業者や相談できる弁護士などの情報も以前より増えてきました。それは、とても大きな変化だったと感じています。
ここ数年の相談件数は、2020年は4件、2021年は9件で、そのうち、2件は、男性からの相談です。今、支援を求めている人が、少しずつですが相談できるようにもなってきました。とは言うものの相談できている人はほんの一部でしかないことも明白です。

  

ポルノ被害者支援から気づかされる社会の歪みとその解決に向けた学校現場での出前授業

2002年から学校で、デートDVの予防に向けた授業にも取り組んでいます。他にも、シーンとしては、絵本の中のジェンダーの調査分析や保育事業など、多岐にわたる活動を継続的に取り組んでいます。
複数の事業を通じて、改めて、「女性は被写体となり、男性が消費する」構造、すなわち搾取する構造が出来上がってしまっていることを痛感し、その根深さに気付かされます。そのために出前授業では、子どもの時代に、「自己決定」や「同意」について考えてもらうようきっかけを作っていきたいと奮闘しています。

改めて、助成交付時の2015年から今までを振り返り感じていることは、社会の構造と資本主義経済を重ねて捉えなおす必要があることです。人を商品と捉え商品価値が高いことが「偉い」という価値観から、人の存在価値に優劣をつけずに多様な存在価値を共生させていく価値観へと変革させていきたいと思っています。
時には、地域社会に、「本当にそうなの?」と揺さぶりをかけながら、過渡期を迎えている日本社会において、試行錯誤しながらでも、民主的に熟議して、共生する方法論を見出していけるように、これからもその実践をつみ重ね、地域が元気になっていくことに尽力していきたいと思っています。

  

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本インタビューは、熊西地域振興財団がおかげ様で10周年をむかえ、これまでの助成交付団体に特別インタビューをした内容をまとめたものです。
平素より、当財団の活動にご理解、ご協力を賜っておりますことへの感謝とともに、助成交付先の皆さんのご活躍のご様子をお届けいたします。

『“AKARI”アクション』寄附ボックス設置


このたびNPO法人トイボックス様から依頼があり、
不要になった本、CD、DVDを回収しリサイクル募金とし世界の無電化地域へソーラーランタンを寄贈する取組み『“AKARI”アクション』を支援します。
皆様からのご協力をお待ちしております。

 

回収ボックスはベアーズ1階エレベーター横に設置しております。

ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会さんが、第5回ジャパンSDGsアワードにて、特別賞を受賞されました。


熊西地域振興財団が2019年度(平成31年度)の助成金を交付しました、ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会さんが、第5回ジャパンSDGsアワードにて、特別賞を受賞されましたので、ご報告いたします。

ジャパンSDGsアワードとは、内閣総理大臣が本部長、官房長官、外務大臣が副本部長となり、全閣僚が構成員である「SDGs推進本部」が持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた企業・団体等の優秀な取り組みを表彰するものです。

受賞タイトルは、「認知症の人が支えられる側から、まちづくりの主人公へ〜認知症になっても輝けるまちの実践〜」

ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会さんは、認知症の方や高齢者に笑顔になってもらいたいという想い一つで、高齢者の方々を中心に介護事業所、地域、関係団体、企業のみなさんと一緒に、共に楽しくさまざまな活動に取り組まれて来られました。
そのことが、日本政府にも評価され、日本のSDGs推進のモデルとして世界にも広げていくことが期待され、表彰されました。
この門真の取り組みが、全国に、そして、世界に広がりますように、これからも尽力していきたいと、メンバーの一人で、総合プロデューサーの森安美さんはおっしゃっています。
そして、やはりメンバーの一人で、表彰式に出席された角脇知佳さんは、この賞は、いつも一緒に活動に取り組む認知症の方や、高齢者の皆さんの受賞です。そして、いつも応援してくださる全ての皆様のお力添えがあっての受賞です。とおっしゃっています。
 
ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会さん、この度の受賞、誠におめでとうございます!
地域、多様な方々と共に、笑顔の広がる社会をつくる活動を続けて来られたこと、本当に素晴らしいです。
財団として、応援させていただきましたことが大変嬉しく、そして、元気をいただきました!

助成交付先団体の皆様とオンライン交流会を開催しました


熊西地域振興財団では、助成交付先団体の皆様とオンライン交流会を開催しました。

新型コロナウイルス感染の影響が長期化し、活動方法の模索が続く中で、昨年度助成交付先団体にもお声がけし、「つながり」をテーマに、各活動の状況や困りごとなどを共有しあい、アドバイザーから助言などをいただきました。

どの団体もコロナの影響で活動は制限されていますが、そこでとどまるのではなく、できる方法を検討され、実践されておられる団体がたくさんありました。

活動方法を模索する中で、自団体のビジョン・ミッション、アイデンティティの確認をされた団体、新たな方法で、ボランティア参加の呼びかけに挑戦した団体、オンラインでの活動をスタートされた団体、初めてのクラウドファンディングを実施された団体の実践のお話をおうかがいすることができました。それによって、新たなつながりが生まれたところ、新たな活動方法へと転換されたところもありました。

また、活動の分野は異なっても、「つながり」「居場所」の重要性についての共有が様々になされました。

一方で、長らく活動を休止せざるをえず、ボランティア等のモチベーションの低下について共有してくださった団体もありました。コロナ禍でも実施すべき「不要不急」の活動なのか・・・という迷いと向き合いながらの日々となっているようです。

ただ、活動団体の皆さんから多様な意見がある中で、むしろ、コロナでの活動の難しさと多様な意見があるからこそ、「よく話すこと」「これまでの関わりを大切にすること」について、みなさん、確認し合うようにお話をしておられました。

以下、参加した財団関係者からのメッセージです。ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。

 

代表理事からのメッセージです。

昨年からのコロナウィルスの感染拡大は、社会も個々の生活も大きく変えてしまいました。

交流会で参加されたみなさん、大変なご苦労のなか、工夫をして取り組まれていること、そして今だからこそ続けたいという思いを伺うことができ、大変感動しました。このコロナ禍で、私たちには、ますます居場所が大切です。参加されたみなさんの事業は違いますが、

誰も孤立しない、みんなが元気に暮らせる社会を作りたいという思いは、みなさん同じだということを実感しました。

この思いはとても力強く、必ず大きなパワーになっていくと思います。素晴らし時間を共有できましたことに感謝しています。

【熊西乃里子(公益財団法人熊西地域振興財団 代表理事)】

 

アドバイザーのみなさんからのメッセージも届いています。

交流会で大阪の各地で頑張る皆さんとお話できたことをとてもうれしく思いました。

コロナ禍が今の日本社会の様々なひずみを「見える化」させているところがあると思います。そういう中で、現場でつながりを生み出す取り組み、やりがいを生み出す取り組み、困ったときの手助けをする取り組み、そうした皆さんの活動ひとつひとつが、更に大切になってくると思います。

それぞれの立場や現場は違えど、大きく社会を良くしていこうという意味では「同志」としてこれからも励まし合い、悩みを共有しあいながら歩んでいきましょう

【鵜尾雅隆】

 

この社会状況の中で活動を続けること、さらにこの状況の中で活動に必要な資金を調達すること・・・経験のないことにばかりに直面しなければならない中で、参加者の皆さんから活動の方法も資金調達の方法も、実際に実行してみてどうだったか、何がよくて何が大変だったか、実感のこもった体験談をうかがうことができて、有意義なひとときでした。この時期の体験がいずれ大きな力になると確信することができました。皆さん、ありがとうございました。

【本郷順子(本郷順子税理士事務所)】

 

みなさんのお話をうかがいながら、今、大事にしたいことは、コロナだからではなく、コロナ以前から私たちが大事にしたかった「これまでのつながりに感謝し、つながっている人たちの意見を聞き、会話をすること」ではないだろうか、ということに気づかされました。

そして、印象的だったのは、「法律も制度も万人を救わない」という言葉。

地域を元気にする、笑顔あふれる街にする、安心・安全な暮らしを、というみんなの思いを現実のものにするために、今後、ますますN P Oへの期待が高まってくるだろうと感じます。一つの団体でそれを乗り越えるのではなく、多様なN P Oの広がりを大事にし、実践の積み重ねこそが、より良い未来につながるのだろうと実感します。

交流会では、私も、もうちょっとだけ頑張ろう、そう思わせていただく時間をいただき、参加いただいたみなさんに、心から感謝しています。

【三島理恵】

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