2023年度助成金交付団体活動報告


子ども子育て連絡会
https://smile-f.info/

【テーマ】コロナに負けない!地域における居場所と主体的な学びの機会作りへの挑戦

活動の概要

(1)里山体験
千早赤阪村の結いの里さんで、未開拓だった森の一部を開墾させてもらい、以前からやってみたかった里山での、ツリーハウス作り、ジップライン作り、火おこし体験に挑戦でき、特別な体験を提供できました。こんなにのびのび遊ばせられる場所はなかなかないと喜ばれました。作りかけのツリーハウスに登ってそこで食事をとる子どもたちがいて、気持ちいいと喜んでいました。
(2)「自習室」 
2023年8月よりスタートしました。1か月あたりのべ40名の中高生が利用、大学生が勉強を教えてくれるなど交流が生まれています。自宅環境により自宅自習が困難な学生に喜ばれています。特にテスト前や受験シーズンには利用者が多かったです。自宅より落ち着く、集中できるとの声があり、居場所としてくる学生もいます。
(3)「物々循環所」
2024年3月よりスタートしました。地域の方が自宅でご不要になった日用品や服、おもちゃ、食品などを持ってきてくださり、気に入った物を持ち帰られ、大変喜ばれています。物々交換のついでに、人と人との交流も生まれています。ご近所の方が、ずっと自宅で眠っていたノートなどの文房具を持ってきてくださり、自習室の学生が早速もらったり、小学生が持ってきてくれたぬいぐるみを別の小学生がもらって赤ちゃんのようにかわいがったりしています。地域の中学校指定の体操服は、ちょうど春の入学の保護者さんに喜ばれました。
今後の展望・課題
「里山体験」について、ツリーハウスを完成させます!
「自習室」について、今後は、光熱費などの月額費用をまかなえるよう、サポーター会員を募りたいと思っています。
「物々循環所」について、今後は、物の循環だけでなく、特技も循環できる場にしていき、地域住民の生き甲斐作りにもつなげていきたいです。
事業をふり返って
助成金により、今まで抱いていた構想が一気に現実化することができました。
今後も今回の事業を継続できるようにみんなで頑張っていきます!

財団よりメッセージ

地域における居場所は、子どもたちにとっても、私たち大人にとっても、大切な場所だと思います。子どもたちが、のびのびと遊び、新しいことに挑戦する、里山体験。ツリーハウスには、私も登ってみたいと思いました。子どもたちの元気な姿が、目に浮かびます。
また、中高生のための自習室、ここが居場所になっているという利用者の声から、自習室の温かい雰囲気が想像されます。勉強を教えてくれる大学生との交流は、素晴らしい出会いです。
そして、しかもその場所が物々循環所になっていて、眠っていた文房具やぬいぐるみが新たな持ち主に大事に使ってもらえるようになったり、体操服の循環もとても素晴らしい取り組みだと思います。
多くの人が安心できる居場所づくりに取り組まれた子ども子育て連絡会さん、テーマに「挑戦」、と掲げられています。挑戦して、地域を元気にしていくこの活動、とても大事で、本当に素晴らしい活動だと思います。

 
 

一般社団法人福祉サービスよってんか
https://www.yottenka-ikoi.com/

【テーマ】高齢者の見守りを目的とする「地域共生食堂」事業

活動の概要

地域の改修済古民家を活用し、高齢者をはじめとした地域住民が集う地域共生食堂を実施しました。
(1)おかえり食堂
2022年より試行してきた未就学児の託児を兼ねた食事の場を、2023年度より多世代が集う晩ごはん食堂として再スタートしました。高齢者や子育て世帯をはじめ、地域の小中学生、大学生など多様な層が集まり、交流しながらの食の場を提供しています。名称は当初「おやこ食堂」としていましたが、多世代向けを意識して「おかえり食堂」に変更しました。
(2)水曜ごはんお誕生会 
毎月1回水曜日に、当月生まれの方のお誕生日を祝う昼食会を開催しました。ニュースレターを地域内にポスティングし、新規層の参加を図りました。
(3)いこいモーニング
毎月1回土曜日にモーニング喫茶を実施しました。ニュースレターやポスター掲示等でお知らせし、ふだんほかの事業に参加していない層にアプローチしました。
今後の展望・課題
「おかえり食堂」については、新しい親子層の参加が増えているので、今後地域で検討されている互助の仕組みに呼びかけるなど、地域活動のさらなる広がりへとつなげていきたい。
課題としては、調理の担い手の不足を、これから活動を広げていく意味でも、地域の人材発掘が急務だと思います。地域の高齢化を考慮すると高齢者の働きがいにつなげていきたいが、人件費や安全の確保が懸念されます。
事業をふり返って
地域住民同士の交流が少しずつ育まれていることが一番良かったです。「おかえり食堂」では、当初は親子づれが参加者の主流でしたが、祖父母と孫での参加者が現れて以降高齢者の参加者が増え、夜の居場所として定着しました。
また、活動を通して、小中学生や大学生が連携することができ、自然に世代間交流が生まれました。食堂で出会った高齢者と親子が、食堂以外の場で出会ったときにも交流が生まれたと聞き、活動が地域に根付きつつある手ごたえを感じました。利用者の主流の親子層から、高齢者や若い世代が同じ場に集まることで、地域住民同士のゆるやかな見守りの場が自然と生まれている様子が感じられます。
今回のこの活動は年度を超えて引き続き活動を実施しています。今後も継続するには人材の確保が必要ですが、そうした担い手を作る意味としても、地域に互助の仕組みを作ることが重要ととらえています。昨今の高齢者社会により高齢者の就労率も高まっているなか、後期高齢者層を地域で活かし、どのようにささえあいを作っていくのかを、今後も活動を続けながら、試行錯誤を繰り返していきたいと思います。

財団よりメッセージ

地域住民の高齢化と少子化によるコミュニティづくりの難しさ、これは、日本の多くのところで直面していることだと思います。
孤立しがちなひとり暮らしの高齢者や子育て中の家族を自然な形で交流が生まれるような、場所づくりをされているこれらの取り組みに、多くのことを気付かされました。よってんかさんの細やかで温かい場所づくりが、利用者さんの居心地の良さにつながっていると思います。
「地域住民同士のゆるやかな見守りの場」という表現に、この活動が、確実に広がっていくことを実感しました。ますます世代間交流を深め、地域の互助に自然とつながっていくことと思っています。

 
 

守口市ジュニアブラスバンド
http://moriguchi-jb.noor.jp/

【テーマ】団体存続に向けた団員の確保~後援会設立による活動の活性化と会費高騰の抑制~

活動の概要

(1)イベント出演(7件)・演奏会開催(2件)
活動の活性化・地域貢献・新入団員獲得に向けたPR
創設以来継続してきた定期演奏会を実施することができた。
(2)レクリエーションの実施(8月アイスクリーム作り・12月クリスマスコンサート内でのビンゴ
(3)団員募集に向けた説明会・楽器体験会の実施(6月・10月)
2023年度新入団員 14名 (随時募集を含む)
(4)後援会の設立
現役団員の保護者からの勧誘活動/OB・OGへの勧誘と広報活動の協力要請 など
今後の展望・課題
・団員の更なる増員に向けた新入団員の募集
2024年度4月、10月に入団説明会・楽器体験会を実施
出演イベントでのチラシ配布
主催コンサートでの㏚活動を検討中
・後援会会員数増加に向けた勧誘活動
[課題]2023年度に設立に注力した後援会を2024年度は本格的な勧誘活動を行う
[展望]守口市の各地域コミュニティへの勧誘活動の協力依頼を行う
    団員保護者からの勧誘活動の強化を努める
事業をふり返って
コロナウィルス感染症の流行以降は極端に団員数が減少し、吹奏楽の活動を行うには大変厳しい状況となっていましたが、今回の活動を通じた様々な取り組みにより2023年は多くの新入団員を得られ、活動の活性化につなげることができました。後援会も12月に設立することができ、我々の活動に対して大きな支援がえられ、そして希望をもつことができました。
また、2023年度より新たに3年生の入団を受け入れ、より長く在籍する団員を増やすことで活動の活性化につなげることができました。
今後も更に活動を活性化することで子どもたちの健全育成に貢献できる団体として邁進してまいります。

財団よりメッセージ

コロナウィルス感染拡大の影響で、団員は減り、活動が困難になられ、団体存続の危機に直面されました。ブラスバンドは、数人では活動できないので、団員数の減少には、みなさんが大変心を痛められたでしょう。
守口市ジュニアブラスバンドさんは、団体存続のための申請事業を一歩一歩、そしてしっかりと形にされ、成果を上げられました。
3月の定期演奏会は、心温まる演奏会でした。新入部員の緊張しながらも、演奏後の晴れやかな表情、卒団する団員の後輩へ贈る温かい言葉とまなざしに、感動しました。
また、演奏会全体の雰囲気には、後援会の方々のエールを贈る思いがあふれていました。これからも子どもたちの健全育成のために、がんばってください。

 
 

2024.07.18 熊西財団助成先団体報告会


【報告】熊西地域振興財団助成先団体交流会/懇親会

7月18日に、対面での開催は、6年ぶりとなる公益財団法人熊西地域振興財団助成先団体交流会/懇親会を開催いたしました。

弊財団は、魅力ある地域づくりを行う人を応援することで、持続可能で豊かな社会を創造し、地域社会を発展させていくことを目的にしています。その活動の中で、様々な団体に助成を行っており、今回は、その成果発表にNPOで活動している方、過去助成させていただいた団体、アドバイザーにお越しいただきました。

「魅力ある地域社会と市民活動」をテーマに基調講演くださった大阪ボランティア協会理事長早瀬昇氏
「魅力ある地域社会と市民活動」をテーマに基調講演くださった
大阪ボランティア協会
理事長早瀬昇氏

そして、過去助成をさせていただいた団体からの活動報告をしていただきました。弊財団の助成から、事業や活動が拡大・発展していることをご報告くださいました。

【成果発表してくださった助成先団体】
一般社団法人タウンスペースWAKWAK 事務局長 岡本工介さん
NPO法人ハッピーマム 理事長 玉城ゆかりさん
認定NPO法人D×P 理事長 今井紀明さん

最後に、全参加者で「私たちがつながってできることは?」についてグループワークを行いました。




第4回えがお絵画コンクール入賞作品展開催中


今年度助成金交付先のNPO法人里親子支援機関えがおさんの
第4回えがお絵画コンクール入賞作品展をベアーズの1階ギャラリースペースで開催中です。
NPO法人里親子支援機関えがおさんの申請のテーマは、
第5回えがお絵画コンクールです。
助成金交付後にえがおさんから第5回えがお絵画コンクールについていろいろとお話を伺う中で、多くの人々に、活動に関心を持ってもらえるように、まず、第4回の入選作品展を開催することを決めました。
元気あふれる、そして、見ている私たちが元気をもらえる、そんな作品がいっぱいです。
6月16日日曜日までです。

2024年3月8日から開催 『おおさか福祉ショップバザー』のお知らせ


【日時】  2024年3月8日(金)~ 10日(日)
      10:00 ~ 18:00(最終日は17:00)

【場所】  Bears 1階 特設会場

【主催】  おおさか福祉ショップネットワーク

大阪府内の各地で障害のある方が作った商品を販売する団体「おおさか福祉ショップネットワーク」がバザーを開催します。
手づくりのお菓子や雑貨が盛りだくさんです。
障がいのある方が作った商品を手にとってもらい、そのお買い物が応援につながります!
ぜひ皆様のお越しをお待ちしています。

当財団の活動機会を提供する事業として支援いたします。

2024年度の助成金交付先を決定しました。


2024年度の助成金交付先を決定しました。
 

1.NPO法人里親子支援機関 えがお

【テーマ】第5回えがお絵画コンクール

[団体紹介]

里親にしかできない事、わからない事、悩みを、同じ経験をしてきた里親がサポートすることにより、誰よりも寄り添い、里親子みんなを「えがお」にしていきたい、それを目標に歩んでいる団体です。
様々な理由で社会的養護が必要な子どもは、全国で約4万5千人います。この子どもの養育を担っているのが里親と施設であり、里親に委託される子どもは全体の約2割とまだ少なく、里親になろうと思う人が少ないのが現状です。この現実を、私たち里親は、行政に任せるのではなく当事者として広めていく重要性を強く感じています。行政に依存しない里親による里親子支援機関「えがお」を設立し、里親会で培った60年の経験やノウハウを生かし「里親による里親子支援」を目指しています。

https://osaka-satooya.com

 

2.特定非営利活動法人つながりひろば

【テーマ】がん患者、心と身体をいやす農作業
     「つながりファーム」で、がん患者支援

[団体紹介]

つながりひろばは2017年11月に特定非営利活動法人として設立された、がん患者支援団体です。がん患者を支援する環境はずいぶん整ってきましたが、患者たちが抱える不安や悩み困りごとを相談できる窓口は、決して十分とは言えません。
本団体は、がんを体験した人たちが抱える不安や悩み、その体験を気兼ねなく自由に語り合える「場」を提供することで、自己と向き合い、これから歩むべき道を共に見出し、地域、社会の一員として生きがいを持って生活できる環境作りの実現を目指し、支援を行っています。いつでも、誰でも、自由に来訪できるように、毎日、朝から夕まで開所しています。がん種や治療施設を限らず相談の場を提供することでタイムリーにこの課題を解決すべく活動しています。

https://tsunagari.osaka.jp

 

3.ひといろプロジェクト

【テーマ】入院・通院中の患者・家族・医療従事者に、ケアにつながるアートの関わりを〜アーティストと協同し、地域のアートセンターと連携するホスピタルアート

[団体紹介]

私たちの活動は、患者との参加形のアートでアーティストと合作するところが特徴です。院外からも、アーティストだけでなく市民も巻き込んで、医療へのアートに取り組む私どもの独自の姿勢を大事にしています。
このホスピタルアートの活動を通して、社会でのアートの役立ちへの認知が広がり、支援や協力の輪が広がることを願っています。また、気分が滅入りがちな入院の方々についても、アートの参加で良い影響がおこりますよう、丁寧な協働をアーティストと重ねていきたいと思っています。
団体独自のスタイルのこの活動を継続し、一人でも多くの患者様に生きる意欲をお届けできればと思います。

https://www.hito-iro.com

 

4.つるはしにほんごきょうしつ

【テーマ】地域に暮らす外国人を対象とした日本語学習サポート事業のさらなる充実

[団体紹介]

出入国管理改正法が施行され、より多くの外国人人材の受け入れ枠拡大は評価できる一方、社会保障については課題を残し、受け入れ拡大に対応した日本語教育の拡充は目下の課題となっています。
当教室開催拠点の鶴橋は近年、中国やベトナムから来られた外国人住民が急速に増えている一方、日本社会との接点は少なく、日本にいながら日本語の無い暮らしをする者が多い状況です。言葉を知らないことで、日本での生活に不便を強いられることになりやすいことから、この地域に日本語教室を常設し、そこで無償サポートをすることで、地域に暮らす外国人が経済的負担なく参加でき、日本語能力の向上により、生活格差是正をしていけるよう、活動しています。

https://tsuruhashinihongo.wixsite.com/japanese

 

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