オンライン交流会
熊西地域振興財団では、助成交付先団体の皆様とオンライン交流会を開催しました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動が制限されてしまう中、各活動の状況や困りごとなどを共有しあい、アドバイザーから助言などをいただきました。
「障害者作業所商品の開発、改善事業」をされている認定NPO法人トゥギャザー(http://www.together.or.jp/)は、イベントなどでお菓子などの商品を販売して来られていましたが、今はイベントもほぼなくなり、対面販売する機会が激減されておられるとのこと。
現在、オンラインでの販売体制を整備中とのことでした。
また、これまでは毎月作業所を訪問されていたようですが、4、5月はほぼ訪問できず、6月から訪問頻度を増しておられるとのことでした。
また、全国の作業所の皆さんとオンラインで顔を合わせる機会も新たに設けられたようです。
「守口市の子ども食堂ネットワーク化と引きこもりの居場所事業」を行う一般社団法人ヒューマンワークアソシエーション(http://yarukimitekure.com/moriguchi/)は、居場所としてのこども食堂の開催ができず、お弁当の配布で代替活動をされていらっしゃったとのこと。
休校や自粛が続く中で、子どもたちに「ご褒美イベント」を開催されるとのこと。このイベントは大学生が中心となり、夏祭りとして、スーパーボール、ヨーヨーすくいなどの催し物を準備されているそうです。
また、学習支援では、行政からの許可がおり、学校と連携しながら子どもが子どもらしくいられる場所として、学習支援の事業も実施されているとのことでした。
「歌体操ボランティア養成と高齢者施設訪問活動」を行う歌体操介護予防市民塾(https://suita-koueki.org/npo/utataisoukaigoyobou/)は、これまでは育成講座で、歌体操のみならず、高齢者への寄り添いなども学んだボランティが22箇所の高齢者施設に行かれて活動をされていましたが、コロナ禍では、高齢者施設での歌体操はできず、5月からオンライン配信での活動に切り替えられたそうです。
施設が使えないけど、歌体操オンライン 平日毎日継続されておられ、40回以上コロナ禍でもも実施しているとのことでした。
どの団体もコロナの影響で活動は制限されていますが、そこでとどまるのではなく、できる方法を検討されて、実施されている「たくましさ」がありました。
代表理事からのメッセージです。
私も含め、多くの人が、これからどう活動できるのだろう、何ができるのだろうと不安と混乱を抱えて過ごしている中、制限されることはありながらも、活動を止めず、前に進んでいらっしゃる姿勢に感動いたしました。当財団のコンセプト「地域を元気にする活動を応援する」、応援できることを大変嬉しく思いましたし、元気をいただきました。改めて、人とのつながりを大切にすることは地域が元気になることにつながることを実感いたしました。当財団はこれからも、応援を続けていきたいと思っています。交流会にご参加くだいました皆様、ありがとうございました。
【熊西乃里子(公益財団法人熊西地域振興財団 代表理事)】
アドバイザーのみなさんからのメッセージも届いています。
「地域を元気にする」ことを目指して立ち上がった熊西地域振興財団にとって、とても大切な機会だったと思います。コロナ禍でみんな大変な状況ですが、だからこそ、お互いに勇気づけあって、応援しあうということが大切なのだと思います。現場の皆さんの工夫や取り組みからも多くの学びのある機会でした。こうした場づくりにこそ、こうした地域の財団の価値と可能性があると感じました。
【鵜尾雅隆】
「立ち止まらない」という姿勢に、わたしも力づけられました。あっという間に前例の選択肢が何もない状況になったのに「立ち止まらない」。これが「地域を元気にする」ということなのだなと思いました。交流会では、みなさんに「立ち止まらない」のは自分だけではないと実感していただけたのではないでしょうか。助成金を渡すだけでは終わらない、「みんなで一緒に元気になろう!」という熊西財団の思いが、皆さんの次の一歩への力となりますように。
【本郷順子(本郷順子税理士事務所)】
活動が制約されてしまう中で、できる方法を考え、工夫をこらし、新たなやり方に挑戦する姿勢に感銘を受けました。また、みなさんの発表から、活動分野、内容はそれぞれですが、子ども、高齢者、引きこもり、障がい者、その地域に暮らす人の生活のしあわせを守り、「地域を元気にする」つながりを強めていくという共通点とあたり前の日常の幸せを慈しむことの尊さに気づかせてもらいました。不安が広がる中で、たくましくもやさしい眼差しで活動を続けてくださる皆さんが、地域を元気にし、やさしい地域を創造していくのだと実感します。さらなるやさしいつながりが広がるよう私も応援しています。
【三島理恵】