【テーマ】学校が苦手でも今を楽しめばいいやん~不登校・学校や社会と馴染めない子どもたちに輝ける居場所を~
活動の概要
- ①憩い(いこい):不登校状態にある小中学生が朝から通えるフリースペース型の居場所。
参加人数:6名 回数:週3日 主な特別講座:論語教室・絵画教室
憩いの企画:区民プール・ハロウィンイベント・建築ワークショップ・モーニング・ジオラマ走行体験・お花見・天王寺動物園遠足
- ② ドキドキつくり隊:引きこもりの状態にある小中学生の自宅に訪問し、プグラミングで遊ぶ活動。
参加人数:3名 回数:1人あたり週1回1時間程度(1名は時々参加)
- ③ わくわく探検隊:シングル家庭・不登校の状態にある・敏感すぎる・友達づくりが苦手・家庭の事情等により体験の機会が少ないなど何らかの生きづらさを抱えている小中学生(高校生も可)を対象に、自然豊かな場所や面白い体験ができる場所でハイキングを行う活動。
参加人数:12名 回数:月1回~2回程度
ハイキング場所:箕面公園・カップヌードルミュージアム・むろいけ園地・私市(川あそび)・西猪名公園ウォーターランド・福知山廃線跡・柏原市観光ぶどうセンター・芦屋川ロックガーデン・京都鉄道博物館・鶴見緑地公園
そして、しぶちー全体イベントとして、
今回の活動で一番良かったこと
しぶちーの子どもたち全体で交流できたことが一番良かった点だと考えています。なぜなら、学校に行く・行かない、発達障害の有無・両親が居る・居ない、よく喋る・大人しいなど多様な状況にあるしぶちーの子どもたちに、「人は皆同じではない。様々な環境の中で生きており、様々な特性や性格を持っている。」という事を感じてもらい、それが当たり前に受け入れられる居場所を提供したいという当団体の目的に沿った活動ができたからです。
天王寺動物園コラボ企画・クリスマス会などで初めて出会った「わくわく探検隊」と「憩い」の子どもたちが、「中学校ってここが大変よ!」「大きくなったら何をしたい?」など、地域や年齢を超えて会話する姿は微笑ましく、お兄さんお姉さんに甘える年下の小学生やそれぞれを受け入れてくれる中学生の子どもたちの関係は温かさに満ち溢れていました。
今後の展望・課題
引き続き、「体験活動」を多く取り入れていきたいと考えている。子どもたちが楽しい体験を共有し、仲を深め、「ここは自分の居場所なんだ!」という想いを強く持ってもらうことを目標にしている。また、他の子ども支援団体(中央区、天王寺区)と共同して活動を行っていきたいと考え、各地域の「子ども居場所連絡会」に参加し、連携を深めていく計画を立てている。ボランティアに関しては、「すぐに辞めてしまう」「度々休む」「子どもたちに受け入れられないためお断りした」という背景から人員不足という常に抱える課題を解決すべく有料のボランティア求人サイトで募集を開始する。「活動資金の調達」という慢性的に抱える課題を解消すべく不登校専用サイトを制作し収益化に向けて動いている。今年度中に十分な情報を発信でいるように形を整え、当団体が自立した活動を行なえるようにしたい。これからも『子どもたちの今と未来の幸せを支える』支援が行えるように心を尽くしていきたい。
財団よりメッセージ
しぶちーさんは、他の支援が受けられないお子さんの参加が多く、一人ひとりに寄り添えるように小規模の人数のため、資金面やスタッフの確保が大変だということを伺いました。
そんな中で、生きづらさを抱える子どもさんやご家庭に、一人でも多く居場所を提供したい、同じ悩みを抱える方々に情報を提供したいと、ホームページや、情報サイトをしっかりつくっていらっしゃって、寄り添う気持ちの細やかさ、大きさに、感心しました。
天王寺動物園とのコラボ企画の、レゴブロックで作った動物をコマ録りして制作した動画は、参加した子どもたちの楽しんでいる気持ちが伝わってきました。見ている私が微笑んでしまいました。
【テーマ】学校のなかの「居場所」でコロナ禍で失われた文化的機会を提供し困りごとを拾い上げる支援につなげる
活動の概要
週1回、安心できる居心地の良い空間を学校の中につくります。ボランティア、地域の方、他団体のスタッフが訪れることもあり、高校生が定期的に様々な人とつながることができる場です。日々の会話から困りごとを拾いサポートにつなげ、生徒が卒業した後も社会のなかに居場所がある状態を目指します。
2022年度は年間で20回実施し、37人の生徒(全校生徒のうち92%)が1回以上利用しました。
生徒は雑談や相談、ゲームなど様々な過ごし方をしています。七夕やクリスマス、お正月といった季節行事や生け花体験など生徒の興味関心に合わせたイベントを実施しました。また、アルバイトや就職に関心がある生徒を対象に、半日で仕事体験ができる機会をつくりました。居場所に来た生徒のアンケートでは、「居場所がある日は楽しみに思える」「居場所を通じて話をできる大人が増えた」に100%の生徒が当てはまる・どちらかというと当てはまると回答しました。
今回の活動で一番良かったこと
就職やアルバイトに関する相談を生徒から受け、職場見学・職場体験につなげることができました。アルバイトをやってみたいがどんな業務内容が自分に合っているかわからないと話していた生徒は、飲食業に興味を持っていたこともあり、飲食店で接客やキッチン業務をを体験し、自分にあったアルバイトについて考えることを目的に職場体験に参加しました。体験前、接客業務については「できない」と話していましたが、体験終了後、生徒はスタッフとの振り返りで、「アルバイトをするなら接客をしてみたい」「今回、話しかけるのが遅くなってあまりうまくいかなかったから」と話しました。そして、後日、この生徒は、飲食店でのアルバイトを始めました。
今後の展望・課題
生徒が主役となる機会づくりの強化をしたいと考えています。
2022年度は生け花体験やカメラ撮影体験などの様々な企画を実施しましたが、生徒が主役となり、可能性を発揮できる機会を更に作っていきたいと考えています。そして、今後も生徒ひとりひとりが安心して過ごせる環境や、興味・関心のあることに挑戦できるような機会づくりをしていきたいと考えています。
財団よりメッセージ
コロナの感染拡大により、居場所事業の活動の縮小や一時中止を余儀なくされ、いつも生徒たちにきめ細かく寄り添う活動をされているD×Pさんにとっては、活動が難しい期間だったこととお察しいたします。しかし、10代にとって人とのつながりが得られる環境があることが大切だと考え、活動を継続されてこられた、行動力、組織力の力強さに私どもが元気をもらいました。これからも生徒たちひとりひとりに寄り添った環境づくり、機会づくりを頑張ってください!
【テーマ】釜ヶ崎芸術大学2022~忌避された街で記憶をつなぎ、経済モデルを超える持続可能な活動のあり方を見出す
活動の概要
釜ヶ崎芸術大学2022を実施。延べ77講座を開催し、1443名が参加した。
「詩」「合唱部」「俳句部」「夜回り」「地理」「狂言」「感情」「音読」などの他、お盆や年始年末には恒例の「書」や「合唱」のステージ、「大掃除」や「かるた大会」を実施した。
また、2022年度の主要テーマとした「釜ヶ崎アーツセンター構想」は、あいりん労働福祉センターの建て替えにより、施設の一部を「釜ヶ崎アーツセンター」とするべく構想を立ち上げたもので、釜ヶ崎内外の人々と話し合う会を複数回開催し、「はたらく×アート」という一つの仮説に辿り着いた。
スタッフ不足や体制の不安定さが課題であり続けるなか、「はたらく」を扱った講座「呱呱の声⇆人」を継続し、参加者それぞれが「はたらく」を省みる場になっている一方、今後を見据えた事業承継を考えていく講座を立ち上げ、承継の可能性を探りながら、この場の社会的意味性を改めて浮き彫りにする取り組みをおこなった。
大阪大学との協業プロジェクトKamaHanでは地球全体を循環させる重要な役割を粛々と果たす蜜蜂に焦点を当てた講座をシリーズで開催した。また、2017年から続けているアミーキティア管弦楽団との協業「音楽とことばの庭」はラヴェルのボレロと盆踊りと連歌を重ね、日常に照らしあわせた実験的なクリエイションをおこなった。前年に続き、2022年度もStudy:大阪関西国際芸術祭の招聘を受け、大阪のオフィス街船場で展示をおこない、展示にちなんだ講座や定例の講座を会期中に頻繁に実施した。
今回の活動で一番良かったこと
2022年度の主要テーマ「釜ヶ崎アーツセンター構想」を構想し、講座を通じて釜ヶ崎内外から意見を聞き考察を深めていくうち、あいりん労働福祉センター後継の施設内の釜ヶ崎という日雇い労働者の街のアーツセンターとして「はたらくとアート」というコンセプトをつかむに至った。これは、元労働者の参加で彼らが自分の言葉で語ってくれたことも大きい。
具体的なはたらく×アートのプランを考え続け、提案していきたい。
1月~2月の芸術祭では、元労働者の作品も特別展示し、なかなか芸術性の面で作品を評価されてこなかったが、作家として扱われたことも大きな進展であると感じている。
秋頃からは、ドイツ、韓国、インドネシアからリサーチャーが訪れ、海外でも当方の活動に高い関心を持ってくれていることがわかり、20年続けてきたことが遠く伝播していることは大変な励みになっている。
今後の展望・課題
元労働者の高齢化と釜ヶ崎の街の変化などにより、釜ヶ崎芸術大学の役割も変化してきた。災害の頻発や感染症の蔓延、戦争の勃発、対立など、人々が委縮を余儀なくされる社会情勢のなかであるが、自由と信頼、思いやり、朗らかさを持って活動する場を作り続けることを展望し、小さくとも社会の役割として存在していき、社会と人々の関わりをアートを通じて作り出し続けたい。
一方で、2022年度で10周年を迎え、活動期間が長くなると助成金を受け続けることが難しくなる。とはいえ、受託している事業でもなく、運営は金銭的にも組織的にも不安定なままである。助成を受けられずに受益者に高額な負担を求めることが良いのか、カルチャーセンターではない特徴と価値基準を持つ市民大学として、今後どのように運営し、事業を継続していくかが、大きな課題である。
財団よりメッセージ
2月10日の朝のテレビニュースで、代表の上田さんの活動風景を偶然見ました。
ひとりのおっちゃんが図書館に通い、作り方を調べて制作した空き缶からくり人形は、材料、モチーフ、仕掛け、すべてユニークで、すばらしかったです。
アートのきっかけが釜ヶ崎芸術大学であり、ここで上田さんとの出会いを通して、生きる場所がみつかったという話にこえとことばとこころの部屋さんの活動の本質を見ることができました。また、運営されているカフェのトイレ掃除を日課にされているおっちゃんの話には、こえとことばとこころの部屋さんの活動への思いが伝わってきました。多くの人が関わっていけたらいいなと思っています。
【テーマ】インクルーシヴ演劇ワークショップと公演「さかいものがたり」によるセーフスペース作り
活動の概要
インクルーシヴ演劇ワークショップと「さかいものがたり」公演を行いました。
さまざまな障害を持つ人たちや、外国籍の市民、子供から若者、現役世代、シニアまでそれぞれ背景が違う人々と演劇ワークショップを行うことができました。
舞台経験についても、まったくの初心者から、久しぶりに舞台に立つもの、プロとしての活動を目指してるものが含まれていました。
12月の公演を踏まえ、9月にはミャンマー応援企画として「民衆の歌」ミュージックビデオの撮影参加や、弊劇団が主催/堺市が後援する「堺水掛祭~ミャンマー平和の祈り~」での舞台参加を行うことで経験を積むことができました。
参加人数:12名 回数:14回
会場:堺能楽会館、豊中文化芸術センター、蛍池公民館、西九条第五振興町会など
今回の活動で一番良かったこと
ワークショップでは、参加者の個性の違いを踏まえて、田村花預先生(Theatre Group GUMBOの代表)は、海外のアートセラピーの考え方を取り入れ、障がいも個性ととらえ、舞台の上での強みにしていく指導をされました。自分らしさが活かされていく体験というのは、多くの人にとってこれまでになかった楽しく興奮する経験でした。
参加者それぞれの個性的な創造性を能舞台で発揮できたのが、まず一番良かったことです。そして、公演後のアンケート等での感想を拝見すると、こちらの伝えたかったメッセージがお客様にしっかりと伝わっていることが見て取れました。当事者によるパフォーマンスだったということもあり、お客様の中にもいた当事者や当事者の家族、施設のスタッフがより響いたのかもしれません。そうした人たちにエンパワーメントできたことも非常に良かったことでした。
今後の展望・課題
公演終了後、障がいを持つ当事者や家族から、自分たちも公演に参加したかったという声が多く聞かれました。また、観劇に行きたかったが、介護者が手配できずに断念したという声も多くきかれました。
今後の事業展開は、こうした声を踏まえて2つの方向性へと発展させます。
ひとつは、今回の事業と同様の建付けで、インクルーシヴ演劇ワークショップと公演を組み合わせたもの。もうひとつは、もっと身軽な構成で小さなショーを出張公演するというものです。お客様がやってこられないのなら、こちらから行こうと思います。
現在、福祉事業所などと交渉し、イベントでの公演などを調整中です。
財団よりメッセージ
招待していただき、素晴らしい能舞台の、堺能楽会館で観劇しました。
様々な背景の違う方々が舞台に立たれ、熱量あふれる舞台でした。
指導された演出家の田村先生のアイデアにより、出演者それぞれの自分らしさがより活かされていて、まさにインクルーシブ演劇の大切にされているところを見事に表現されているのを実感しました。
北芝まちづくり協議会
【テーマ】地域のささあえあい風土醸成を目的とする「地域のランドリー」事業
活動の概要
北芝団地および周辺地域の住民を対象とした、洗濯や繕い・アイロン等ができる地域のランドリー事業と食の取り組みとを合わせて実施した。
当初は地域のランドリー事業を先行して行う予定にしていたが、月に1回実施している集会所活用検討委員会のメンバーと相談をし、やはり食の取り組みも合わせて実施することで立ち寄りやすくなるのではないか、という意見がでたことから、4月の開始時から緩やかに食の取り組みと掛け合わせて取り組みを行なった。食の取り組みは北芝団地住宅利用者組合長を中心に、第2水曜日を食事も取れるサロンの日として開放し、朝こどもたちが学校にいく前の朝食提供や洗濯ついでに軽食がとれるような場とした。また、第4水曜日も簡単な飲み物と軽食がとれる場とし、コロナの影響も考慮し分散して立ち寄りやすくする工夫を行なった。
地域のランドリー事業は、北芝団地住宅利用組合が発行する月間のお知らせに掲載をしてもらう他、民生委員や北芝団地利用者組合長、事業アドバイザーとも相談をし、ニーズがありそうな家庭へのアウトリーチも行った。家庭によっては、高齢や障害といった理由から、集会所まで持ち運ぶことが難しい家庭もあったため、訪問して受け取り・配達等も行なった。また、活動の担い手として、就労をしていない若者や地域の元気高齢者への声かけを地域の方と連携をして実施した。地域のランドリー事業としては、年間計44回(4月、5月は月に2回、6月以降は月に4回)開所し、そのうち食と掛け合わせた地域のランドリー事業としては計24回(月に2回)の実施、累計参加人数は384名となった。また地域のランドリー事業として洗濯機を利用した回数は累計36回であった。
今回の活動で一番良かったこと
食と組み合わせて事業が行えたことで、参加の敷居が低くなり他の活動には中々顔を覗かせない住民も緩やかに来訪するようになった。また食事や休憩をしていながら洗濯機が回っている様子が眼に映り、会話の話題にあがっていたこともよかったこととしてあげられる。スタッフが声をかける前に住民同士の中で「洗濯ができる」「必要だったら家まで取りに来て、また運んでくれる」という口コミが広がっており、その時に地域のランドリーを利用していなくても、困った時にはここで洗濯ができる・頼れるという認識をもつことにつながっていたり、「実はこれが自分一人では洗濯できなくて・・・」という困りごとを聞くことにつながったりしたことも大きな成果だと感じている。また、活動の概要で述べたように、洗濯物を受け取りにいき、洗濯・乾燥をして家庭まで運ぶという取り組みを行ったことにより、生活の様子を伺うことができたり、困りごとについて話を聞くことができたりしたことはよかったことである。お届けをしたことで、日常では会えなかったその方のご家庭とも顔を合わせ、挨拶ができたこともあった。
今後の展望・課題
今回の取り組みの課題としては、担い手のまきこみが難しかったことがあげられる。声かけを行い若者たちと活動を行ったが定着まではいたらず、その背景には活動の時間帯が合わなかったことや、洗濯の作業が、わかりにくかったことが考えられる。
今後の展望として、担い手の若者たちが関わりやすい時間帯や活動の仕組み変更することを検討したい。
関わるどんな方でも方法がみてわかるような仕組みを作成することも考えており、これについては若者はじめ様々な人に意見をいただき、作成・試行していきたい。今回の助成による活動についてまとめ、北芝住宅利用者組合総会で置いて成果を共有し、活動への賛同の輪をひろげていきたい。加えて、洗濯の料金設定や協力者への謝礼金等についても財源の確保や試算等を進め、本事業を持続可能な事業にしていきたい。その際には、これまで関わっている住宅利用者組合長や民生委員の方、事業アドバイザー等にも継続して意見を拝受するのに加え、利用者側の意見も取り入れたものにしていきたいと考える。
財団よりメッセージ
地域住民を対象とした、洗濯や繕い・アイロン等ができる地域のランドリー事業と食の組み合わせ事業、なんてすばらしい着眼点なんだろうと感心しました。そしてとても興味深い事業だと思いました。年齢も家族構成も背景も違う住民の方へのアプローチを通しての地域のささえあい作りは、様々な方法が求められ、難しいのが一般的だと認識しておりました。しかし、北芝まちづくり協議会さんは、着実に事業を進められ、口コミにより認知度が上がり、今後に期待が寄せられていると思います。地域の課題について真摯に向き合われ、課題解決にむけて活動されていることに大変感服しています。
【テーマ】歌体操ボランティア養成と高齢者施設訪問活動
活動の概要
活動テーマは歌体操ボランティア養成と高齢者施設訪問活動であるが、2年間にわたる新型コロナ感染の拡大で全く活動できず、苦しい2年間であった。それでもできる範囲でボランティア養成講座は続けることが出来た。
歌体操ボランティア養成講座の内容
①一般市民を対象に歌体操ボランティアに興味がある方を募集
②歌体操市民塾の講師及び外部の専門の講師を招き歌体操の基本から教え、歌体操の楽しさも感じてもらえるようスキルアップしながら講座を進めた。講師料は外部講師のみ支払い、内部の講師は受講者との交流に努めた。
③5回シリーズを完了し、継続研修も実施したが、コロナの影響で一部断続的な活動となった。
④実施回数等
⑤何時もは30人近く応募されるのですが、令和2年度・3年度は3密を守る為15人限定とした。養成講座5回シリーズが終わって7月から継続研修会を実施することができた。
令和2年度…14回 外部講師‥7回 令和3年度…15回 外部講師‥7回
研修の内容はまず、準備体操・歌はコロナの為2曲に限定 深呼吸・指体操
基本体操 手指・上肢・全身・下肢▸転倒予防体操 ここまでが前半の体操。休憩を挟み後半はお楽しみ体操として立位体操・座位体操・脳トレ等を入れた体操をする。約2時間すこし汗ばむくらいの体操量になる。
今回の活動で一番良かったこと
受講者が大変熱心で、活動後のアンケートの感想にも書かれていたように楽しさや面白さを充分に受け取っていただけたことが、スタッフの方でも遣り甲斐を感じ更に前向きになった。
休憩時間でも受講者同士で練習をされていたことが印象てきであった。この調子なら高齢者施設でのボランティア活動が再開された時には意欲的な活動ができるだろうと感じた。今後とも引き続きボランティア養成講座に取り組もうと思っている。
今後の展望・課題
この2年間コロナの拡大に悩まされ、苦しい時期を過ごしました。それでも合間合間をうまく使って最小限の養成講座を行うことが出来た。高齢者施設への歌体操ボランティアが完全に断たれている中で、せめてその間ボランティア養成講座が出来てほっとしている。この時期ボランティアの養成が出来たことはコロナが収まった時の活動全開が待たれる。必ず効果出ると確信している。
今までコロナの拡大以前には吹田市民でボランティア養成を行い、高齢者施設へのボランティアをつづけてきた。2年間も十分な活動もできない時期があったが、熊西地域振興財団と相談の上、助成金活用の延長の見通しがたった。当団体として、助成金を有効に生かすために、活動を吹田市内だけでなく大阪全体に広げ、より多くのボランティア養成が出来るように展開しようと計画している。これは大阪府下7つの友好団体と連携し活動を行うものである。歌体操介護予防市民塾が主催し指導しながら歌体操によって多くの高齢者が高齢者施設で体を動かし心の体操も併せて行う癒しと安心な気持ちをはぐくむ活動が行えるよう活動を展開していきたい。
財団よりメッセージ
歌体操介護予防市民塾さんとの出会いは、2019年の助成金の審査で、2020年度の交付を決定したときに遡ります。助成金対象事業開始はまさに誰もが想像もしていなかったコロナのパンデミックでした。事業対象者は、コロナの感染で最も影響を受ける高齢者施設入居者。緊急事態宣言等で、私たちは経験したことのない行動制限と先の見通せない不安、恐怖を経験しました。活動の継続、どんなに大変だったことでしょう。当財団も大変心配していました。団体の活動が全くできない大変な状況下、すぐにご相談いただきました。この度の助成金対象事業が完了するまで、密に状況報告いただきました。特例として、助成金事業の延長を合意しました。
行動制限の中、試行錯誤の上、オンラインでの活動を始められたり、コロナ後を見据えて組織の強化を重視して行動されたり、多くの人が右往左往するなかでの素晴らしい活動の継続に心から敬意をお伝えしたいです。みんなが高齢者になるのです。だから、とても心強いと感じています。